Jul 03, 2009

Noe Duchaufour-Lawrence


Derby
(c)Martino Ramazotti, Adriano Brusaferri



Hinterland
(c)Neonata



Estate chair, Beside you sidetable
(c)Riccardo Bianchi



Remanence
(c)Baccarat


フランスのパリで活動するデザイナーの Noe Duchaufour-Lawrence
彼は、彫刻家であった父親の影響から彫刻を学びますが、後にLes Arts Decoratifs で家具デザインを学んでいます。
卒業後は、それまでの創作経験やバックグラウンドを活かし様々なプロジェクトに関わりましたが、2002年にロンドンのレストランSketchのアートディレクターとしてインテリアデザインを手がけると、そのセンスは世界中から高い評価を得て彼は一躍有名になりました。
翌年2003年に自身のスタジオ Neonataを設立してからは、インテリアデザインだけでなく、プロダクト、家具と幅広いデザインに取り組み、多くのメーカーやギャラリーから作品を発表しています。2007年には家具見本市Maison et Objet で、Createur de l'Annee(Designer of The Year)賞を受賞し、彼のデザインタレントは家具デザイン業界の知るところとなりました。
現在スタジオは、香水のパッケージングからホテルなどの大規模なデザインまで、大小問わず様々なデザインプロジェクトを手がけています。

Derbyは、2009年にイタリアのZanottaから発表された新作です。ポリウレタンのフォームをカウハイドレザーの張地で包み、上質な座り心地を実現しています。スウィベルフレームもラインナップしており、回転式アームチェアのバリエーションも選べます。
フランスのAnhaというメーカーからリリースされている新作のHinterlandは、花を独特な方法で活けるフラワーベースのシリーズです。長方形の花瓶の一辺に設けられたくぼみに草花を活けます。直線からなる花瓶のフォルムが有機的な草花との印象的なコントラストを生み出します。
Estate、Beside You 共に、2008年にイタリアのCeccotti Collezioniから発表された家具シリーズの一部です。このほか、Noe Duchaufour-Lawrenceは近年多くの作品をCeccottiから発表しています。Ceccottiは、2009年のミラノで発表したJaime HayonによるTwentytwoというアームチェアが話題となったイタリアの木工家具メーカーです。
フランスのBaccaratのために製作されたRemanenceは、ブランドの再概念化を試みた実験的な作品です。ブランドの持つイメージや形式から距離をおくことで、Baccaratの本質を再認識しています。光を受けると、巨大な鏡のなかにクラシカルな燭台の輪郭が浮かび上がります。


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Jul 02, 2009

Luksus 09


X-Frame by Tapio Wirkkala for Artek
designed in 1958, relunch 2008



Mink pullover designed by Siidaa Aberra
for Gemmi Furs, 2008



designed by Harri Koskinen for SavetheC, 2009


Helkama 101i by Vesa Jaasko
for Helkama Velox, 2005


ヘルシンキのDesign Forum Finlandで、現代におけるラグジュアリー(luxury)の多様性や社会現象をテーマとした展示 Luksus 09 が、8/30まで開催されています。

これまでラグジュアリーというものは、それがどれほど豪勢であるか、貴重で高価であるか、ということに大きく依存していましたが、現在のラグジュアリー商品はとりわけ優れたデザインを強調し、特異性や意外性へと重点をシフトさせています。
ラグジュアリーという概念は常に変化してゆくと同時に、日々の生活の中で捉えどころのないものになりつつあります。今日、それはより一層個人の嗜好を反映するものとなり、伝統的で手間隙のかかる技術だけでなく、天然でエコロジカルな素材や新しい技術がラグジュアリーというものに結び付けらるようになってきています。それに加えてデザイナーやメーカーに関する情報や生産過程などもまた、製品にオリジナリティーと魅力を付加します。

Luksus 09は、正統派ラグジュアリーからエコラグジュアリーまで、20組以上のデザイナーによる様々な作品やインスタレーションを展示し、多面的な視点からラグジュアリーというものを提案しています。
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Jul 01, 2009

Mariscal - Drawing Life


Lletras i tipos for Tres Tintas, 2008


Cobi, Barcelona, 1988-1992


Homenaje Nacional a Frida Kahlo
poster for exhibition (Mexico), 2008



Gran Hotel Domine Bllbao
Cipres lobby sculpture, 2003
photo: Rafael Vargas


スペインのアーティスト、Javier Mariscal のイギリス初となる回顧展が、7/1から11/1までロンドンのDesign Museumで開催されます。

Javier Mariscalは、アーティストとしてアニメーションやイラストなどのグラフィックを手がけるだけでなく、優れたデザイナーとして家具デザインやインテリアデザインにも多く携わっています。
幅広いフィールドで活動するMariscalですが、それでも、やはり30年以上の彼のキャリアの中で中心部分を担ってきたのは、独特のスタイルを持つイラストレーションであるといえます。1992年のバルセロナオリンピック正式マスコットのCobiによって、彼の名は世界中の誰もが知るところとなり、また、バルセロナは彼のグラフィックによってフランコ政権時代のイメージを払拭する新たなアイデンティティーを得ることとなりました。

その功績によりMarscalというとCobiがどうしても連想されるのですが、Mariscal -Drawing Lifeは、Cobi生みの親の過去をたどる展示というものではなく、スペインを代表するひとりのデザイナーの創造性に富んだランドスケープという意味合いを持っています。
今回の展示では、家具やテキスタイルなどの作品と共に、スケッチやイラスト、フィルム、写真などが会場に並び、Javier Mariscal 独自の視点や特徴的なスタイルを広く紹介します。
また、展示の開催にあたって、Design Museumの外壁には、Javier Mariscalによるペイントが施されました。


Mariscal - Drawing Life
1 July - 1 November 2009
Design Museum London
Shad Themes, London SE1 2YD
10:00-17:45(daily)
+44 870 893 9955
www.designmuseum.org


以前の関連記事はこちらです。
Estudio Mariscal
Tres Tintas
posted by DL at 13:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | exhibition

Jun 30, 2009

Ronan & Erwan Bouroullec : Wajima Collection


(c)Studio Bouroullec


double lunch tray set
(c)Paul Tahon and Ronan&Erwan Bouroullec



pocket mirror
(c)Paul Tahon and Ronan&Erwan Bouroullec



desk light
(c)Paul Tahon and Ronan&Erwan Bouroullec


Ronan & Erwan Bouroullec が、Japan Brandプロジェクトとのコラボレーションにより、輪島塗のコレクションを発表しました。

今回のコラボレーションプロジェクトに参加するにあたって、Bouroullec兄弟、兄のRonan が来日し、石川県の輪島をはじめいくつかの地場工房を訪れました。10日間にわたって様々な職人たちを視察し、技術や製造工程、仕上がりの高い水準などを肌で感じたRonanですが、最終的に輪島の漆器に的を絞ってコラボレーションに挑むことを決めました。
もともとプロジェクトはオブジェクトをひとつだけ製作するという予定でしたが、最終的にBouroullec兄弟は、一連のコレクションとして4つのプロダクトをデザインしました。コレクションはキッチンウェアから照明、ポータブルアクセサリーまで、広く輪島塗の可能性を示すものとなっています。
Bouroullec兄弟による今回の輪島塗コレクションは、彼らの思惑どおり、どれもシンプルながら上品で、輪島塗の美しさと可能性を申し分なく反映しています。

二枚のトレイをマグレットで閉じた漆器は、キッチンウェアとしてデザインされたものですが、それだけではなく、いくつもの使用方法が提案されています。二分割されたトレイは、食材をそのままのせるお皿として、また、何かものをのせるトレイとしても使用することができます。
ポケットミラーは、輪島塗のすばらしい質感を常に携帯し、堪能できるオブジェクトです。日用品でありながら、同時に非常に素晴らしいものであるという実感が、このユニセックスのポケットミラーには宿っています。
シンプルで伝統的な漆器のフォルムを踏襲した3つのパーツからなるデスクライトは、素材とその基本要素が持つ無限の可能性をよく表しています。昔から馴染みのあるフォルムは、全く異なる現代オブジェクトに再構築され、さらに、LED光源の使用が伝統技術と近代技術の結びつきをより一層引き立てています。
このほか、ダイナミックに輪島塗を堪能することができる箱型のデスクランプが、コレクションとして同時に発表されています。
posted by DL at 13:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | design

Jun 29, 2009

Giorgio Biscaro


Atlas


Booaz


Cobu suspension Lamp


Muscle Wardrobe

イタリア、ベネチア近くのTrevisoで活動するデザイナーの Giorgio Biscard
彼は、The University Iuav of Veniceでインダストリアルデザインを学びました。卒業制作として当時はまだめずらしかったLEDを使用した照明をデザインすると、それがFoscariniの目にとまり、卒業後はFoscariniのデザイナーとして働きます。その後は、Doimo Group やBosa Ceramicheなど様々なメーカーと仕事をし、近年では建築事務所のNuovostudioでベネチアビエンナーレのプロジェクトに関わり、また、イタリアのバス用品メーカーDiseniaのアートディレクターも務めました。
2007年からは、 SeeMantic Designという自身のデザイン活動を開始し、2009年のサローネサテリテではプロトタイプを含む多数の作品を発表しています。

Atlasは、2009年にイタリアのSlideからリリースされたインドア、アウトドアどちらでも使用できるベンチです。パブやバーなどの店内で喫煙が許されていないことが多いヨーロッパ諸国で、大勢のスモーカーが店の前に駐車されている車に腰掛けて喫煙しているのを見て、Giorgio Biscard はこのベンチをデザインしました。そのため、当初は座面が車のボンネットと同じ高さでしたが、商品化にあたって現在のものに高さが変更されました。
Booazは、Bosa Ceramicheからリリースされている陶製のペンダントランプです。長い柄を持つ球状のシェードは、懐中電灯をモチーフにしています。通常の懐中電灯はごつごつとしたロボットのようなものが多いのですが、Booazは、なめらかで美しいラインを持ち、セラミックの素材感を活かしたものとなっています。
Cobu suspension LampとMuscle Wardrobeは、Giorgio Biscardが2009年のサローネサテリテで発表したプロトタイプです。Cobuは、ガラスのシェードの中にコルクを敷いたランプです。直接的に下方向へ光が照射されることはありませんが、間接照明としてオーガニックで温かなあかりがコルクのシェードを通してあたりの空間を照らします。
Muscleは、扉のない新しい収納システムの提案です。鳥かごのようにケースのまわりにゴムのロープが張られ、その隙間からどんどんものを詰め込んでゆくことができます。きちんと整理整頓して物を収納するためのストレージというよりも、たくさんの物を自由に収納するためのものです。
サテリテのブースでは、このほかダイニングテーブルやアームチェアなど、いくつかのプロトタイプが同時に発表されました。
posted by DL at 14:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | furniture