
Torch

Coated

Inner Tube

Petrol
photo(c) Julien De Wilde
ベルギーのブリュッセルで活動する Sylvain Willenz は、ロンドンのRCA(Royal Collage of Art)でプロダクトデザインを学びました。2003年にRCAを卒業すると、同年に自身のスタジオを設立しました。
Sylvainはライト、家具からアクセサリーまで幅広くプロダクトデザインを手がけます。彼は様々な素材を作品に用いますが、中でもラバーやプラスティックを使ったものを得意としています。彼の実験的なデザインは高い評価を得ており、2005年にはDesign Brusselsで Most Promisng Brussels Designer of The Year(2005年のブリュッセルで最も有望なデザイナー)を受賞しています。
2007年の新作であるTorchは、ポリカーボネート(プラスティック)のシェードをもつライトです。Torchは懐中電灯とプラスティック鋳造の双方からインスパイアされています。シェードのフォルムは典型的な懐中電灯を思わせますが、内側はダイヤモンドカットが施され、車のヘッドライトのような照射効果を得ています。バルブは小さな蛍光灯を用いており、ペンダントランプとしてだけでなく、床においてフロアランプとしても使用できます。
Coatedも2007年に発表されたコートスタンドです。構造は至ってシンプルで、3本の木製のポールをプラスティックのキャップで固定しているだけというものです。しかしながら、そのシンプリシティが簡素な美しさを生み出しています。
Inner Tubeは、ラバーのシェードを持ったライトです。シェードはライトに吊り下げることによって、それ自体の重さに引っ張られ円錐形を作ります。ラバー素材を使うことで独特のシェイプと質感をライトに与えています。Inner Tubeは、2006年のDesign Vlaanderen(Design Flanders)主催のHenry van de Velde Label Awardを受賞しています。
Sylvain Willenz は、2007年も100% Design Londonなど各地の多くの展示会へ参加しています。ヨーロッパだけではなくアジアでも先日開催されたDesignTideや韓国のDesign Koreaに参加しました。
彼は、自身のSylvain Willenz Design Studioで活動する傍ら、ベルギーのデザイングループ Atelier A1 のメンバーでもあります。