
Chair

Lingor

PuzzlePerser
imm cologne(ケルン国際家具見本市)のハイライトのひとつして挙げられるのが、[d3] design talent という若手デザイナーのための展示イベントです。
今年で第3回目となる[d3]は、大きく3つのセグメントにわけられて展示が行われました。
[d3] schoolsは、デザインや建築を学ぶ学生のための展示スペースです。[d3] schoolsは、彼らに作品を公開する機会を与え、学生同士のコミュニケーションを促すプラットフォームとしての役割も果たしています。
以前はNRGと呼ばれていた若手デザイナーのための展示は、[d3] professionals と名を改め、今年から[d3]のイベントとなっています。新鋭デザイナーやスタジオにとって、メーカーやジャーナリストに自らのデザインとアイデアをアピールする格好の場となっています。
[d3] contest も今年から新しく[d3]に加わったイベントで、以前は inspired by cologne という名のコンペとして開催されていました。[d3] contest は学生や若手デザイナーを対象としたコンペで、今年は約530のエントリーがありました。imm会場にはその中から選ばれた29組のデザイナーによる31作品が展示されました。
2008年の[d3] contest の1等を獲得したのは、スイスのデザイナー Raphael von Allmen によるChairです。シート部と脚部にアルミを使用しているので、とても軽量です。背もたれとなるシェルにはポリプロピレンを用いており、アルミの剛健さと相まって快適なイスとなっています。
Lingorはドイツの Marc Braun によるペンダントランプで、コンペで2等を獲得した作品です。帽子のようなシェードは、エナメルコーティングを施したスチールシートを加工しています。Lingorには、モダンなデザインと伝統的な鉄加工技術が共生しています。
3等に選ばれたのは、ドイツの Katrin Sonnleitner によるラグマット、PazzlePerser です。パズルのピースのようなマットは、素材にリサイクルが可能な天然と合成ゴムを使用しています。カラフルなピースのアレンジによって、装飾的なパターンが生み出されます。
以前の関連記事はこちらになります。
imm cologne 2008
imm cologne 2008 : Interior Innovation Award