Mar 24, 2008

the Honours Award for Design Excellence 2008


MERC by North Legion
photo by Arash Taheri



SeaAir Offshore Suit by Helly Hansen
photo by Helge Eek


Armadillo by Rofi industrier AS
photo by Rofi Industrie
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ノルウェーのデザイン協会 Norwegian Design Council は、毎年いくつかのデザインアワードを主催しています。そのうちのひとつ、the Honours Award for Design Excellence2008のノミネート3作品が発表されています。

MERCは、ノルウェーのNorth Legionというメーカーと、オスロのAbry DesignによるSMX(Snow Moto Cross)です。SMXは、BMXやマウンテンバイクのダウンヒルなどエクストリームスポーツと呼ばれる競技の醍醐味を、雪上で楽しむべく開発されました。3つのボードを取り付けたSMXは、カービングスキーの原理を応用しています。フレームの構造はダウンヒルのスキーヤーの動きを再現し、サスペンションは雪面のショックをやわらげます。今のところSMXを製造するのは、NorthLeigionだけです。新しい技術によって、North Leigionは雪上での楽しみをひとつ増やしました。
SeaAirは、Helly Hansenと研究団体のSINTEF Helseによって開発された救命衣です。SeaAirは、その名の通りヘリコプターなどの空と海上との両方で使用することができるライフスーツです。このスーツの画期的な点は、材質に温度を調節する生地を使用していることです。体温が上昇した場合には熱を吸収し、低下した場合には熱を供給します。冷たい海上でも体温の低下を最小限にとどめます。またスーツを着用すると、浮力で海面に浮かぶので溺れることがありません。
Armadilloは、テントや防護服を製造するメーカーRofiとオスロの Kode Design による地雷除去作業のための防護服です。地雷除去に伴う作業には、当然体を保護するプロテクターが必要ですが、Armadilloでは、従来のプロテクターよりも格段と機動性や通気性、重量などが改善されています。特にマスクは数年前のものに比べ、格段と性能を上げています。これまでのものは、太陽の熱がマスク内にこもってしまい息苦しく、マスク内の温度が気温よりも高くなってしまいました。そのため、作業員が作業中にマスクのバイザーを頻繁に上げてしまいます。これは、非常に危険で大きな問題点でした。Armadilloではマスクの通気性を改善し、この問題に対処しています。

ノミネートされた3作品はいずれも華やかなものではありません。しかしながら、デザインは新しいスポーツをクリエイトし、人命救助や平和活動に貢献する、そういったデザインの大切な一面をもう一度考えさせてくれます。本来デザインとは、外見のフォルムだけを指すものではなく、生活や社会をより良くするためのツールであるという、本質を捉えたデザインアワードです。

以前の関連記事はこちらです。
Norwegian Design Council


posted by DL at 14:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | competition and awards

Mar 21, 2008

Roderick Vos


Ayo


Stripe


Cilindrico


Big Bold, Bold

オランダ南部のHeusdenで活動するインダストリアルデザイナーの Roderick Vos
彼は、Design Academy Eindhovenでインダストリアルデザインを学びました。家具職人の祖父、建築家でありインテリアショップを経営していた父とデザイナーズ家具に囲まれて育った彼が、デザインの道を選んだのは必然的だったのかもしれません。
在学中にはドイツのIngo Maurerや日本のGKインダストリアルでインターンシップを経験しています。特に日本では多くの影響を受け、アジアの文化やものづくりに対する興味をより大きくしました。
1990年にアカデミーを卒業すると、在学中に知り合ったテキスタイルデザイナーであり妻である Claire Vos とStudio Roderick Vos をスタートさせました。その後の6年間は、インドネシアのジャワ島で木や籐を使った家具作りを行い、オランダには1996年に帰国しました。

Roderickは、デザインは質素でしかるべきだという考えのもと、シンプルで正当性を持ったプロダクトデザインを行います。難解すぎるデザインや、露骨に反映されたデザイナーの思考プロセスはプロダクトに必要なく、プロダクトは自らがストーリーを消費者に語るものでなくてはならない、と彼は言います。
この考えは彼のデザインプロセスにも大きく関わっています。彼はまず、そのプロダクトの正当性を吟味し、簡単なスケッチだけで3Dのプロトタイプを作りはじめます。そこで技術や工法、シェイプを練り確立してゆき、プロダクトを完成させます。

Ayoは、イタリアのDriadeから発表されているラタンチェアのひとつです。RoderickがDriadeのためにデザインしたラタンチェアのいくつかは、2005年にアムステルダムのStedelijk Museumにパーマネントコレクションとして収蔵されました。
Stripeは、オランダのMasimoという家具メーカーから発表されているテーブルです。天板には重厚なオーク材を使用しています。同様のオーク材使用したローテーブルもMasimoから発表されています。
Cilindricoは、オランダのガラスメーカーRoyal Leerdamによって限定生産された花瓶です。蛇腹のようなリング状のフォルムとガラスのグラデーションが美しい作品です。
キャンドルホルダーのBoldシリーズは、Roderickが敬愛するメーカーのひとつMoooiから発表されています。Boldは、4mm厚のスチールプレートをレーザーカットし、加工して製作されています。表面はうっすらと青光りするブラックにパウダーコートされており、鍛鉄を連想させます。

Thank you, Roderick and Claire for your great help!
posted by DL at 13:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | furniture

Mar 19, 2008

red dot design award : product design 2008


Dia by Moho Design


STACK! by RASTAL


Birdbath by eva solo

世界で最も大きなデザインコンペティションのひとつ、red dot design award 。product dedign、communication design、design concepts と3つに分けられたカテゴリーのうち、プロダクトデザイン部門の受賞作が発表されました。

2008年のプロダクトデザイン部門には、51ヶ国から3,203作品の応募がありました。2007年が2,548作品だったので、今年は25%ほど増えていることになります。
2008年は、3,203作品のなかから676がred dot award を獲得し、そのうち50の作品がbest of the best を受賞しました。また、137の作品がhonourable mention としてノミネートされています。
受賞者は6月に行われる授賞式に招かれ、作品はドイツのエッセンにあるred dot design museum にひと月の間展示される予定です。

上の画像は、red dot award 受賞作の一部。
Diaはポーランドのラグメーカー Moho Design によるものです。Moho Design はDiaだけでなく、ユニークなデザインのラグを多く発表しています。
ドイツのグラスメーカー RASTAL によるSTACK!は、その名が表す通りスタッキングできることが特徴となっています。
デンマークのeva soloは、red dot をはじめとする様々なデザインアワードを受賞しているメーカーです。Birdbathは、小鳥のためのテーブルで、波を打ったような陶器のプレートは、水面に落ちた水の雫を表現しています。

posted by DL at 13:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | competition and awards

Mar 18, 2008

Electrolux Design Lab 2008



スウェーデンのElectroluxが主催する、学生のためのデザインコンペ Electrolux Design Lab 2008 のエントリーが始まっています。

Electrolux Design Labは2003年から始まった、コンペティションで、今回で6回目となります。毎年世界中の多くの学生が参加し、テーマに沿ったアイデアとデザインを競います。
2008年のテーマは、インターネット世代のためのデザイン、となっています。今回のコンペにおけるインターネット世代の定義とは、仕事を持ち自立していてアクティブ、且つ、ブランド意識が高く環境にも配慮している25〜35歳くらいの人々ということです。また、インターネット世代の特徴として、最新技術やオンラインのソーシャルネットワークへの相関を挙げています。
応募作品はフードストレージや料理、洗濯に関わり、数年先を見越したものでなくてはなりません。また、機動性や利便性はもちろん、素材や技術、持続性など様々な要素が作品に求められます。それらの条件を満たし、インターネット世代の関心を惹くデザインとアイデアが、コンペの選考対象となります。

作品の選考は7月に行われ、入賞作品は10月にスイスのチューリッヒで開かれる授賞式で表彰される予定です。1等の受賞者には、賞金5,000ユーロとElectroluxのグローバルデザインセンターでの6ヶ月のインターンシップが送られます。2等の賞金は3,000ユーロ、3等の賞金は2,000ユーロとなっています。

コンペへの作品応募は5/30迄です。デザインを学ぶ学生の方々、是非チャレンジしてみてください。
作品の応募はウェブサイトを通して行われ、コンペへの参加にはオフィシャルサイトでサインアップを行う必要があります。
Electrolux Design Lab

以前の関連記事はこちらです。
Electrolux Design Lab

posted by DL at 13:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | competition and awards

Mar 17, 2008

Design Match 2008




Kapka desgned by Jiri Lastovicka


Axiome designed by Thomas Feichtner


Konev Neo designed by Roman Sedina

チェコ、スロヴァキア、ハンガリー、オーストリアの4ヶ国のデザインを展示するビエンナーレ、Design Match 2008 が3/13から始まりました。

Design Match の開催は、今回で2回目となります。2006年に開催された前回は、チェコとスロヴァキアの2ヶ国での開催でしたが、第2回目となる今回は、ハンガリーとオーストリアが加わり、中・東欧4ヶ国、120のデザイナーの作品が展示されます。展示は、順次開催国を移動する巡回展のかたちをとっており、チェコのプラハからスタートし、スロヴァキア、ハンガリー、オーストリアと1年を通して巡回してゆきます。ハンガリーのブダペストではBudapest Design Weekの一環として展示が開催される予定です。

チェコをはじめとする中・東欧諸国のデザインを、様々な活動を通して広めることを目的としたDesign Matchですが、今回の大きなテーマとなっているのが、1800年代後期から1900年代初頭に栄えたハプスブルク帝国です。オーストリアとハンガリーの統合にもみられるヨーロッパ諸国による中・東欧統合の歴史と、今回のDesign Matchのテーマは深い関わりを持っています。
Design Matchは、歴史的背景や文化そして伝統などで深い関連を持つ近隣諸国がデザインを通して友好的に競い合う、大変興味深いデザインイベントです。

上の画像は参加作品の一部です。
posted by DL at 14:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | messe

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