Mar 11, 2008

Vipp

Vipp


Purple Cut
designed by Shan Rahimkhan



bins designed various artists in 2005


bins designed various artists in 2006


bins designed by Mauricio Clavero

ペダル式のゴミ箱を製造するデンマークのメーカー Vipp
Vippは、1939年に鉄工職人のHolger Nielsenによって設立されました。
Holgerがビジネスの世界に飛び込んだのは1931年、彼がまだ若干17歳のときでした。そのきっかけとなったのは、Holgerが地元のスタジアムにひいきのフットボールチームを応援しに行った時に起こった偶然の出来事です。彼のチケットがくじに当選し、商品として車をもらったのです。しかし、当時彼は運転免許を持っていなかったために、商品の車は売却することにしました。Holgerは、そうして得たお金を回転旋盤などの工作機械に投資し、鉄工所を始めました。

Vipp が誕生したのは、その数年後の1939年です。当時すでに結婚していた彼は、妻が美容院を始める際にお店で使うゴミ箱の製作を、彼女に頼まれました。そして生まれたのがペダル式ゴミ箱のVippです。
美容院で評判となったVippは、次々に注文が入るようになり、やがてデンマークの医療業界などでも標準的に使用されるまでになりました。
Holgerは、優れたデザインは決して流行に流されないという考えの持ち主でした。Vippが生まれた1939年から現在までゴミ箱のデザインはほとんど変わっていません。唯一変わったのはフタの形状くらいです。また、Vippは現在でもデンマークで職人による手作業によって製造されています。ひとりが1時間に作ることができるのは6つ程といわれています。

何十年間にも渡り変わらぬフォルムを守り続けているVippですが、2000年からデザインやアートシーンとの深い関わりを持つようになりました。

2000年にコペンハーゲンのDanish Design Centreで展示を行い、2005年には30組のデザイナーによるゴミ箱の展示をパリのインテリアショップSilveraで行いました。この展示はチャリティーイベントとして開催され、作品の売り上げなどによる総額35,000ユーロがHandicap
Internationalへ寄付されました。上の画像は左から、Christian Lacroix、Inga Sempe、Jean-Marie
Massaudによるもの。

翌年には、ロンドンのThe Conran Shopと共にチャリティーオークションを開催しました。17組のデザイナーがイベントに参加し、18,500ポンドがガーナのOxfam's
Mango Plantation Project へ寄付されました。画像は左から、Orla Kiely 、Terence Conran、Ron
Aradによるゴミ箱。
そのほかポルトガルのリスボンでも同様のチャリティーイベントを開催しています。


Vippは、パリのルーブルで展示を行った唯一のゴミ箱メーカーでもあります。2006年に開催されたルーブルでの展示会では、チリ人デザイナー Mauricio
Clavero による36作品を展示しました。作品には、スワロフスキーのクリスタルやSicisのタイル、Ambiance Lumiereのライティングなどが使用されました。上の画像は、スワロフスキーで世界の都市の地下鉄路線図を描いたシリーズ。

Purple Cutは、2008年のリミテッドエディションです。ベルリンのトップヘアースタイリスト Shan Rahimkhanとのコラボレーションによる2作品は、ひとつがHolgerの妻であるMarieのヘアースタイリングへの熱い思いを表したもので、もうひとつには、ペルシャ神話で美と背徳を意味するクジャクが2匹描かれています。



posted by DL at 09:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | kitchen

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