Apr 15, 2008

nosigner : NOSIGN EXHIBITION


FLUOFLOW, Pokkari, Arborism




Spring Rain


Sumi

名を名乗らぬ者、見えない物をデザインする者 nosigner(ノザイナー)。彼の初めての個展 NOSIGN EXHIBITIONが4/10〜4/22までの会期で開催されています。

会場にはFLUOFLOWという使用済みの蛍光灯を使った大きなインスタレーションのほか、nosignerのデザインした家具やライティングが展示されています。
彼は以前にも蛍光灯を使用した作品FLUOLESSを製作していますが、今回のFLUOFLOWは更に大きくスケールアップしています。連結された無数の廃蛍光灯が作り出す幾何学的なオブジェクトが、会場全体を包み込む様は圧巻です。

会場に展示されている作品をいくつか簡単に紹介すると、Pokkariは、本物のフェザーを使用したライトです。柔らかなシェードと電球の相関は、あたかも屋外の太陽と雲を連想させます。
昨年ロンドンで発表された、木の枝のような脚をもつテーブル Arborismは、イタリアのCovoから製品化が決まってます。今月のミラノサローネでも展示されるようです。
文字通り、春雨がランプシェードとなっているSpring Rainは、会場の外側正面にインストールされています。遠目で見るとシェードは繊維のようにも見えますが、近くで見るとそれが春雨であることがわかります。食べ物からプロダクトを製作するという斬新な試みです。
Sumiは、徳島の伝統的な遊山箱をnosignerがリデザインしたもの。職人の伝統工芸とモダンなデザインの融合が遊山箱に新たなイメージを与えています。Sumiは、2007年のグッドデザイン賞を受賞しています。
この他にも会場には、多数の作品が展示されています。会期にまだ余裕がありますので、この機会に是非nosignerの作品を身近に触れてみてください。

NOSIGN EXHIBITION(OZONEサポート展)
会期: 4/10(木)〜4/22(火) ※水曜日休館
時間: 10:30〜19:00
会場: リビングデザインギャラリー(新宿リビングデザイン センターOZONE 6F )
入場料: 無料
*詳細はリビングデザインセンターOZONEの公式サイトにてご確認ください。

以前の関連記事はこちらです。
nosigner : MOOH


posted by DL at 13:02 | Comment(0) | TrackBack(5) | messe

Apr 14, 2008

PearsonLloyd


Soul


Quilt


Twist


Edge

Luke PearsonとTom Lloydの2人が1997年に結成したデザイナーデュオ PearsonLloyd は、ロンドンをベースに活動しています。
Luke とTomは、共にロンドンのRCAでデザインを学んでおり、2人はそこで出会いました。97年にPearsonLloydを結成するまでの個々の経歴を少し見てみると、Lukeは The Central St.Martins でインダストリアルデザインを学び、その後RCAで家具デザインのMAを取得しています。RCA卒業後は、Ross Lovegroveのデザイン事務所でシニアデザイナーを務め、また自身のプロジェクトも多数手がけました。
Tomは、Nottinghamで家具デザインを学び、RCAではインダストリアルデザインのMAを取得しました。Lukeと同じく93年にRCAを卒業した後は、Daniel Weilのもとでシニアデザイナーを務めています。
1997年に2人はパートナーシップを結び、家具デザインやプロダクトデザインだけでなく、輸送機関や公共施設など幅広い分野のデザインを行っています。
また、2人は共に、スイスのEcole Cantonale d'Art de LausanneやロンドンのRCAで教鞭を執るなど、教育分野でも活躍しています。

Soulは、イギリスのAllermuirという家具メーカーからリリースされているイスです。Soulは、何十年間も引き継がれてきたカンチレバー構造の原型を再解釈することで生まれました。必要最小限まで構成要素を簡略化し、とても軽く快適なイスを実現してます。使用されている部品はリサイクルできるよう全て分解可能になっています。Soulは、IF Product design Awardをはじめ、いくつものアワードを受賞しています。
イタリアのTacchiniから発表されているソファ、Quiltは、チェスターフィールドのスタイルを踏襲しています。伝統的なチェスターフィールドに比べて座面はワイドで低く、全体にモダンにデザインされています。スリムな脚で本体をフロアから持ち上げることで、宙に浮かんでいるような軽快でエレガントな印象を与えています。
Twistテーブルは、スペインのMartinez Oteroという家具メーカーからリリースされています。天板から脚にいたるまで、一続きとなったデザインです。滑らかな曲線を描くフォルムは、テーブルとしてだけではなく、オブジェクトのような美しさを生み出しています。TwistもSoul同様にIF Product design Awardやその他いくつかのアワードを受賞しています。
とてもスリムでシンプルなデスク Edgeは、デンマークのDanerkaから2007年に発表されています。Edgeは、ダイニングテーブルやカフェテーブルとしてだけでなく、オプションの整理棚や衝立をセットしてワーキングデスクとしても使用することが出来ます。天板はベニヤやガラスがラインナップしています。Edgeは2008年のRed Dot Awardを受賞しました。


posted by DL at 14:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | furniture

Apr 11, 2008

Interview 08 : Bertjan Pot



Scroll down for English text.

オランダのデザイン界を牽引する若手デザイナーひとり、Bertjan Pot
今回は彼にインスピレーションや作品にまつわる話、ダッチデザインや日本のデザインシーンの印象など、大変興味深い話を聞くことができました。


DL(以下D): デザイナーになったきっかけは何かありますか?
Bertjan(以下B): 運命だね。

D: 最も敬愛するデザイナーは誰ですか?また、どの様な影響を受けましたか?
B: イームズ、それからカスティリオーニかな。今までに誰も考えつかなかったような素晴らしいアイデアが浮かんだと思ったら、実は50年も前にイームズがすでにやっていた、なんてことが今でも時々あるよ。カスティリオーニは、超機能主義は退屈でもありきたりでもない、という事実の証人だよね。

D: あたらしい物をつくるときにインスピレーションを受けるものはありますか?
B: インスピレーションという単語は本当に好きじゃないな。イスに座って「次は何をすべきかな」なんて考えているような響きがなんとなくあるから。ところが何かが起こるのは予想もしていないときだよ。頭の中の閃きみたいなもので、それって無理やり絞り出すんじゃなくて思いもよらないものが引き金になるんだ。つまりインスピレーションなんてどこにでもある。それが起こるに任せて、受け入れられるようオープンでいるだけでいいんだよ。

D: プロジェクトの最初の段階で、まず素材に取り掛かると聞きましたが、どのようにして作品に使用する素材を選ぶのですか?
B: 直感というのがキーワードだと思う。僕は自分のウェブサイトにのせているどんな作品に対しても、かなりの実験をしているんだ。スタジオの棚には少なくとも3つは手をつけていない(未完とも言える)プロジェクトがある。失敗してはまた試し、の繰り返しだよ。だけど、何がうまくいって何がうまくいかないかを考える頭のトレーニングから多くの経験が得られる。そうやって得たものを直感と呼ぶこともできるね。

D: The Random Light を完成させるまでに3年近くかかったと聞きましたが、どの点に一番苦労したのですか?
B: もともと The Random Light は僕がハンドメイドで作っていたものなんだ。自分では本当に上手く作れるのだけど、それが他人にとっては難しいことだとは思わなかった。その後、製品化することになると、機械を使って"ランダム"の要素を再現するのは本当に大変だったよ。だけどそれを完成させたのは僕自身じゃなくて、今それを作っている工場のとても頭の良い人なんだ。

D: 近年、世界中からダッチデザインが注目されています。では、反対にダッチデザイナーのあなたは何に注目しているのですか?
B: グッドアートかな。

D: ダッチデザインシーンの優れている点は何だと思いますか?また、強いて挙げるとすれば、何が不足していると思いますか?
B: 僕達オランダ人はカルバン派の小さな国に住んでいて、生まれながらにある種の冷笑的で実用主義的なものを持っているんじゃないかと思う。それが、人々がダッチデザインと呼ぶものにつながっている。それっていうのは僕にとっては、ドラマチック過ぎずに、クリーンでポイントに対して真っ直ぐクリアなデザインを意味しているんだけどね。そもそも作品を作るきっかけとなった問題を解決もしないで、何かを訴えようとしてるような過剰にコンセプチュアルなデザインアイデアにはうんざりだね。それから、私腹を肥やすためだけに、デザイン史上になんら貢献もしないような"限定品"を作る人達がいる。これはオランダだけの問題かどうかわからないのだけど。

D: 日本のデザインシーンについてはどう思いますか?ヨーロッパ諸国のデザインシーンと何か明確な違いがあると思いますか?
B: 今までに見たことのある日本人デザイナーの作品は、(ごめん、深澤直人が最初で最後のひとり。生涯のうちに他の日本人デザイナーも見たほうが良いと断言するよ。)ファニーでスペシャル、本当に素晴らしいと思う。日本文化におけるオブジェクトは、西洋世界と同様、人や個性を非常に重んじているよね。そういった要素をうまく作品に活かすことができれば、本当に良い作品ができると思うよ。

D: 一緒に仕事をしてみたいと思う日本人デザイナーやメーカーはありますか?
B: イサム・ノグチのあかりシリーズを手がけているメーカーと仕事をしてみたいな。

D: どのデザイナーの方にも必ず最後にお願いしているのですが、デザインを学びデザイナーを目指す日本の若者へ何かアドバイスをお願いします。
B: 楽しいことをして、やるべき時には一生懸命やること。有名デザイナーになることをゴールにしちゃだめだよ。出来る限り良いものを作ろうと努力していれば、自ずと注目されてゆくから。

Dank u wel, Bertjan!
Your advice to young generation is just awesome.


D: What brought you to be a designer?
B: Destiny.

D: Who is the designer you respect the most? And in which way has she/he influenced you?
B: One day it is Eames, The other it's Castiglioni. I still sometimes think I have a brilliant Idea that nobody thought of before and then it turns out Eames did it 50 years ago..Castiglioni is proof of the fact that superfunctionality doesn't have to be dull..or predictable.

D: What inspires or leads you to new creation?
B: I don't really like the word inspiration,..because it somehow sounds like sitting down and thinking "what shall we do next". Whereas in fact it is something that happens when you don't expect it..it is like a spark in your brain that can't be forced but is triggered unsuspecttedly..in that way inspiration is everywhere..you just need to be open for it and allow it to happen.

D: You say that you often start with materials at the first level. How do you choose materials to use for works?
B: Intuition is the keyword I think. I do a lot of experiments and for every thing you see on the website there are at least 3 projects on a shelf in my studio that never made it (or haven't made it yet). So it is trial and error but I do get more experience in training my brain to think what will work and what won't. You could call that intuition.

D: I've heard that it took you like three years to develop The Random Light. What was the most difficult part of it?
B: I used to meke them by hand myself and I was quite good at it not knowing it was hard for other people to do the same as I ..and later on when sales really took of it was very hard for a machine to copy the "random" factor..but this I did not develop myself but a very clever guy at the factory that now makes them.

D: The whole world pays attention to Dutch design in recent years, then what do you pay attention to?
B: Good art.

D: What would you say the strong point of current Dutch design scene is? And if insisted, what is the lack in it on the other hand?
B: I think that because we're from a small Calvinistic country we have a sort of natural cynicism and pragmatism that leads to what some people call Dutch design..to me that would mean clean clear straight to the point designs without too much drama. I do get tired of all the overconceptual design ideas that try to explain something without solving the problem for which the product was initially created. I also think that there are people making "limited editions" of product that really don't contribute to the design history, only to fat wallets. But I don't know if that is a Dutch problem.

D: What do you think of Japanese design scene? Do you think there's some of specific differences from the ones in european countries?
B: What I have seen from Japanese designers so far (and sorry it sort of starts and ends with Naoto Fukasawa, I promise I will better my life and look at other Japaneese designers) I really think it is nice, funny, special that objects in Japanese culture are so much more considered a person or a character as in the rest of the western world, If done correctly it really adds to a product.

D: Is there any Japanese designer or manufacuturer who you like to work in collaboration with?
B: I would love to work with the factory that makes all the akari lights for Isamu Noguchi.

D: This is the last one that I always ask to every designers. Is there any advice or tip to young Japanese who are studying design and aim to be a designer?
B: Have fun and work hard at the right times. Don't make it your goal to be a known designer..just try to be as good as you can..and you will be noticed.
posted by DL at 13:25 | Comment(2) | TrackBack(0) | interview

Apr 10, 2008

Living Wood




Abe designed by Kay Bojensen


Dan designed by
Soren Hansen/Magnus Stephensen


コペンハーゲンのDanish Design Centre(DDC)で、4/12から Living Wood展がはじまります。
Living Woodは、デンマークの輸出品目で6番目に大きな比重を占める木工家具産業の発展に焦点をあてた展示会です。

デンマークがデザイン大国たる所以は、優れた職人気質によるところが大きく、この国際的なイメージは、歴史の中でデンマークの家具業界だけでなく、50〜60年代に活躍した建築家やデザイナー、メーカーにも大きな恩恵をもたらしてきました。
以来、デンマークの木工家具産業が今日に至る劇的な発展をしていく過程で、デザインは重要な役割を担っています。デザインは製品価値を高め、新しいマーケットを開拓する手助けをしてきました。
Living Wood は、デンマーク木工家具のデザインや発展の歴史を紹介するだけではなく、デンマークがデザイン大国としての位置づけを長期的に守ってゆくために、木工家具メーカーに革新的なアプローチを促すものでもあります。

DDCでは常にいくつかの展示を行っていますが、Living Wood はメイン展示として4/12〜9/7までの約5ヶ月間にわたって開催される予定です。

以前の関連記事はこちらです。
FLOWmarket

posted by DL at 12:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | messe

Apr 09, 2008

light + building







photos by PirtroSutera

4/6〜4/11の6日間、フランクフルトの展示場 messe frankfurtで照明器具の国際見本市 light+building が開催されています。
light+buildingは2000年に始まった隔年で開催される見本市で、今回で第5回となります。回を重ねるごとに規模を拡大しており、2008年は会期をこれまでの5日より6日間に延長しています。前回のフェアには約135,000人が来場し、出展企業も2,000以上と世界で最も大きな照明見本市のひとつです。

ヨーロッパで開催されるもうひとつの大きな照明見本市にミラノのEuroluceがあります。Euroluceも隔年となっており、ちょうどlight+buildingと交互に開催されます。デザインコンシャスなEuroluceと比較すると、light+buildingはデザインだけでなくテクノロジーにも同様に重点が置かれています。会場には照明だけでなく、電気テクノロジーや建物のオートメーションに関わる製品や技術が展示され、エネルギーの効率化や削減といった課題をテーマに取り上げています。light+buildingでは、照明と建物の先端技術の複合による、これらの課題に対する将来のソリューションを提案しています。
今年の3月に行われた調査によると、ドイツの消費者が照明を購入する際に気にかけるのは、やはり品質(94%)と価格(92%)であるということですが、同時にデザイン(85%)と消費電力(84%)を上位に挙げています。この調査は、light+buildingのテーマでもあるこれらの要素の重要性を裏付けています。

インテリアのなかでも重要な構成要素となるライティングのデザインと、環境へのソリューション。light+buildingは、これらの最新のイノベーションとトレンドをみることができる見本市です。

以前の関連記事はこちらです。
I Saloni - Euroluce
posted by DL at 13:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | messe

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