
Smoke Chair

Clay Furniture

Flatpack Furniture

Hey, Chair, Be a Bookshelf!
Photos: Maarten van Houten
オランダの北ブラバント州、アイントホーフェンに程近いWaalre(ヴァールレ)で活動する Maarten Baas 。
彼は、高校を卒業するとデザインを学ぶためにDesign Academy Eindhovenに入学ますが、在学中にデザインしたキャンドルスティック Knuckleが製品化されるなど、早くからその才能を開花させています。
2002年の卒業制作ではアイデアに満ちた日時計と、現在Smokeとして知られる、黒焦げの家具シリーズを発表し、デザインアワードにノミネートされるなど高い評価を受けました。
その後、2003年にStudio Maarten Baas を設立し、2005年には作品やスタジオのマネージメントを担当するBas den Herder と Baas & den Herder を設立します。Bas den Herderとのコラボレーションによってスタジオはプロジェクトの幅を拡げ、プロダクトデザインだけではなくギャラリーやホテルなどの個別のリクエストも手がけるようになりました。
Smokeシリーズは2002年に発表された、Maarten Baasの代表作のひとつで、燃やした家具をエポキシコーティングしたものです。現在はオランダのMoooiから3作品がリリースされています。
ミラノやロンドン、パリの展示会で公開されたSmokeは、すぐにヨーロッパ中の注目を集め、2004年にはニューヨークのインテリアショップ Mossが個展 Where There's smoke を開催しました。Mossでの展示会では、ガウディやソットサスらの名作25点を燃やしたものが展示されました。その後もMossとのコラボレーションは続き、2007年のMossロサンゼルス店のオープン時には1934年式スタインウェイピアノのを燃やしたSmokeが公開されました。
Clay Furnitureは2006年にスタートしたプロジェクトで、メタルフレームに粘土をはりつけて作った家具シリーズです。製作には一切モールディングを使用せず、全て手作業で完成させます。そのため、ラインもまっすぐではなく、ひとつひとつが異なる表情を持ちます。
Flatpack FurnitureとHey Chairは、どちらも複数の家具が組み合わさってひとつのデザインとなっています。Flatpackは、IKEAのスツールとチェアのパーツを組み上げ、その上にガラスのトップを乗せたサイドテーブルです。
Hey Chairには、アイントホーフェンのいくつかの中古家具店で商品にならずに捨てられていた家具が使用されています。ポリエステルやポリウレタンで補強されたいくつもの中古家具は、複雑に組み合わされ、本棚やコートラックなど多数の機能を持つひとつの家具として新たによみがえります。
Maarten Baas:
http://www.maartenbaas.com
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