Aug 29, 2008

Interview 12 : Thomas Bernstrand




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国内外に多くのクライアントを抱える自身のデザインスタジオ、bernstrand & co のデザインマネージャーとして活動するかたわら、ストックホルムを拠点とするデザイナーによるプロジェクト、Weare going undergroud(WAGU) に参加する Thomas Bernstrand 。
彼に、WAGUにまつわるストーリーや、北欧と日本の文化の類似点、スウェーデンのデザインシーンなどについて話を聞いてみました。


DL (以下D): デザイナーになったきっかけを教えてください。
Thomas (以下T): 昔からずっと、洗練されていて美しいオブジェクトに魅力を感じていたんだ。だからデザインの道へ進んだのだと思う。正しい選択だったと思うよ。

D: 最も尊敬するデザイナーは誰ですか?また、その人からどのような影響を受けましたか?
T: 長い間、本当にたくさんのオブジェクトにインスピレーションを受けてきたけど、決してどのデザイナーからも影響は受けていないよ。

D: ストックホルムで活動するデザイナーによるプロジェクト、"We are going underground(WAGU)"のメンバーです。どのようにしてプロジェクトがスタートしたのかを教えてください?
T: もともと僕らは皆、デザイン学校時代の友人なんだ。ストックホルム国際家具見本市の期間中に、メイン会場ではないどこか他の場所で何かデザインシーンを作りたいと考えていたし、他の国からデザイナーの友人たちをストックホルムに招いて展示を行いたいと思ってた。WAGUの展示は、毎回異なるメンバーで行うんだ。ここがポイントだよ。そうすることで、他の人と知り合うことができるからね。

D: 昨年、WAGUは東京のデザインイベント DesignTide に参加しましたが、その時の感想を聞かせてください。
T: とても素晴らしかったよ。WAGUのメンバーは、良き友人だし皆が優れたデザイナーたちだから、僕ら全員が一緒に東京に行くことできたのはとても良かった。スウェーデン以外の国でWAGUの展示を行うのは、あの時が初めてだったんだ。DesignTideでは新しい友人ができたし、将来につながるコンタクトを得ることもできたよ。

D: WAGUのプロジェクトは今後も続けてゆきますか?何か次の企画がすでに持ち上がっていますか?
T: WAGUは、きちんと組織だったプロジェクトではないんだ。皆にエネルギーと時間の余裕があれば、プロジェクトを進めるという具合さ。WAGUのメンバーは、それぞれが自分達のデザイン会社を持っていて、その仕事が本当に忙しいんだ。だけど本当に、皆このプロジェクトを続けてゆきたいと考えているよ。

D: 2007年のデザインウィーク期間中に来日し、東京を訪れています。その時の感想を聞かせてください。
T: 東京には3度行ったことがあるけれど、本当に素晴らしいところだよ。間違いなく世界で一番好きな街のひとつだね。

D: 一緒に仕事をしてみたいと思う日本のデザイナーやメーカーはありますか?
T: 日本には、世界中のデザイナーの誰もが、仕事を一緒にしてみたいと思うような素晴らしい企業がたくさんあると思う。将来、水上を走る車を生産するという日本企業について、以前話を聞いたことがあるのだけど、とりわけ、その車をデザインしてみたいね。

D: 北欧と日本の文化には、ある種の共通項があるという人もいます。このことについてどのように考えますか?
T: その通りだと思うよ。とても質素だけど気品に満ちたものが、北欧と日本の文化のどちらにもあると思う。2つの文化間で、それは異なるけどとても似通っている。だから僕は東京がとても好きなんだ。これは、スウェーデンの良いところでもあるけど、それとはやはり違うからね。

D: 近い将来のスウェーデンのデザインシーンについてはどう考えますか?このまま成長を続けてゆくと思いますか、それとも一歩進んだ次のステップにゆくためには、何か変化が必要だと思いますか?
T: デザインシーンというものは、常に変わってゆくものだし、そうあるべきだと思う。現在と未来に向けて新しくて、それでいて持続可能なプロダクトを生み出すこと、これこそがデザインというものではないかな。スウェーデンは、きちんとそれをやってきていると思うけど、今のようにスウェーデンのデザインシーンにフォーカスをあて続けたいと望むのなら、僕らはこれからも厳しい努力を続けてゆかなくてはならないよね。

D: デザインを勉強し、デザイナーを目指す日本の若者たちに何かアドバイスをお願いします。
T: 自分自身を信じるよう、いつも生徒には言っている。かつての名デザイナーに影響を受けることがあるかもしれないけど、決して同じ舞台に立って彼らを破ることはできない。自分のやるべきことに力を注ぐことだよ。

Thank you Thomas!!
Looking forward to your new projects and WAGU exhibition going ahead.


D: What brought you to be a designer?
T: I have always been fascinated in smart and good locking objects so I guess it lead me into design. I think I made the right decision.

D: Who is the designer you respect the most? And in which way has she/he influenced you?
T: There are so many objects that have been inspiring me thru out the years but I have never been inspired by any designer.

D: You're involved in "We are going underground (WAGU)"exhibition , which consists of designers based in Stockholm, Could you tell me about it such as the story why and how the project got started?
T: From the beginning we were all friends from design school. We wanted to have a design scene during but outside the Stockholm Furniture Fair. And we also wanted to invite friends from other countries to exhibit in Stockholm. Every time we have an exhibition we are different people and that's the point. This way we learn to know other people.

D: WAGU participated in DesignTide in Tokyo last year, how was it like?
T: It was fantastic. WAGU is nice friends and good designers so it was great to go to Tokyo all of us. This was the first time WAGU exhibit outside Sweden. At designTide we made some new friends and got some interesting contacts for the future.

D: Is the project WAGU still going on? Does it have next plan?
T: The WAGU project has no structure. It is just something we do if we have energy and time. Everyone in WAGU is very busy working with their own design companies. But we love it so much we like it to continue.

D: I know you'd been in Japan during design week in Tokyo in 2007, How did you like the city?
T: I have been in Tokyo three times and I just love it. It is my absolute favorite city in the world.

D: Is there any Japanese designer or manufacturer who you like to collaborate with?
T: There are so many fantastic Japanese companies every designer in the world would love to collaborate with. I was told about on Japanese company who, in the future, will produce water driven cars. That's a car I like to design. Among many other things.

D: Some people say that there is a kind of similarities between Scandinavian culture and Japanese one. Do you agree with that thinking on it?
T: Yes I do. There is something very simple and elegant in both Scandinavian and Japanese culture. It's different but yet the same. I think that's way I like Tokyo so much. It's the good things about Sweden but still so different.

D: What do you think of Swedish design scene in near future? Do you think that it keeps on growing as it does or needs some change to be next level with an advanced development?
T: The design scene is always changing. And it should be. That's what design is all about, to develop new and sustainable products for the present and future. I think Sweden has done well but we have to continue to work very hard if we want to keep the present focus on the Swedish design scene.

D: Any advice or tip to young Japanese who are studying design and aim to be a designer?
T: I always tell my student to believe in themselves. You can be inspired by established designers but you will never beat them on their scene. You have to do your thing.
posted by DL at 12:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | interview

Aug 28, 2008

Kiki and Joost in Moscow


Knick Knack Pot


Domestic Jewls Room Divider


Candelabrum

オランダのWaarleで共に活動するデザイナーのKiki van EijkJoost van Bleiswijk が、8/29〜8/31までの3日間、モスクワのWinzavodというアートセンターで作品の展示を行います。

Winzavodは、主に現代アートを扱うアートセンターで、9つのギャラリーと3つのイベントホールからなる、モスクワのチェルシーともいわれるアートの中心地です。今回、KikiとJoostが展示を行うのは、Red Hallという大きなホールで、2人の作品が両サイドに対となって展示される予定です。

展示される作品の一部を簡単に紹介すると、Knick Knack PotとDomestic Jewls Room Dividerは、共にKikiによる作品です。Knick Knack Potは、オランダの陶磁器メーカー Cor Unumからリリースされた新作で、日本の食器にインスピレーションを受けています。
Domestic Jewls Room Dividerは、Dutch Textile Museumとのコラボレーションよって生まれた生地を使用したDomestic Jewlsコレクションのひとつです。18世紀のフランス王室家具に影響を受けたスタイルとモダンなテキスタイルの組み合わせが、新鮮な印象を与えます。
Candelabrumは、Joostによってデザインされたキャンドルスタンドです。Candelabrumは、キャンドルが食卓の雰囲気や明かりを担っていた時代の銀の燭台にインスピレーションを得ています。キャンドルに火を灯すと、シルバーに輝く無数の面に明かりが美しく反射します。

今回の展示では、共に活動するKikiとJoostの類似性や対照性に焦点があてられており、2人の物の見方やデザインの組み立て方を見比べることができます。


以前の関連記事はこちらです。
Kiki van Eijk
posted by DL at 13:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | messe

Aug 27, 2008

Tjep. : Heineken The City









photos (c) Tjep.

アムステルダムのデザインスタジオ Tjep. が、ビール大手メーカー、ハイネケン初のコンセプトストア Heineken The City を今夏に手がけました。

Heineken The Cityは、アムステルダム中心部にオープンしたハイネケンの製品やサービスを扱うストアで、4つのセクションからなります。各セクションは、ハイネケンが初めてリリースするファッションのコレクション、ビアショップ、若手アーティストのためのレコーディングスタジオ、ハイネケンがスポンサーとして関わるイベントのチケットビューローとなっています。
建物のインテリアはブランドカラーであるグリーンと、ビールの清涼感をイメージしたすっきりとしたデザインでまとめられています。内装は、フロアから壁、天井まで一続きになったパネルが特徴的で、随所に最新技術の設備がちりばめられています。ストア内の照明器具には全てLEDを使用しており、この試みはヨーロッパで始めてのものです。
店内でひときわ目を惹く3層構造の大きな冷蔵庫には、アジアなど各国で販売されているハイネケンのボトルが収納され、また、隣の大きなディスプレイには、ビールボトル600本以上が使用されています。

Heineken The Cityは、ハイネケンのブランドイメージと先鋭的なインテリアがうまくミックスされいて、Tjep.らしい、ストアコンセプトを的確に捉えたデザインになっています。


以前の関連記事はこちらです。
Tjep.
posted by DL at 13:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | design

Aug 26, 2008

Dunja Weber


June + Junior



Shoo


White Satellites 01

ミラノを拠点とするデザイナーのDunja Weber
彼女はスイスで生まれ、ルクセンブルグで育ちましたが、デザインはチューリッヒの造形大学で学んでいます。その後、スコットランドのthe Glasgow School of Art を卒業し、ミラノへ移りました。ミラノではCassinaやMarco Ferreri、Stefano Giovannoni らのスタジオで様々なプロジェクトに関わっています。8年間いたJames Irvineのスタジオでは、彼の右腕として家具やテーブルウェアなど多くの作品に携わりました。
数々のデザインスタジオで経験を積んだ後の2007年、彼女は自身のスタジオをミラノに設立し、家具をはじめジュエリーなどのデザインを行っています。Dunja Weberの作品には、彼女がそれまでに過ごした多くの国々の文化背景や地中海沿岸のイタリアの持つ気品、クラフトマンシップなどが活かされています。

Juneは、2007年にMaxdesignがリリースしたラウンジチェアです。バックレスト上部がL字に湾曲しており、肘乗せとして利用することができます。ゆったりとした座面とバックレストの肘乗せが、リラックスした座り心地を生みます。Juniorは、2008年にコレクションに加わったスツールですが、オットマンとしてJuneと組み合わせることもできます。
Shooは、ロンドンやパリ、東京など都市部の小さなアパートに住む人々ために考案されたシューズボックスです。ボックスの両端に靴や小物を収納することが出来ます。Shooは単体でも使用できますが、U字型のボックスは何段にも積み重ねることが可能なので、スペースを有効に利用することができます。
White Satellitesは、ラピッドプロトタイピングを用いて製作されたネックレスです。3つのリングがひとつの球体をつくり、21の球体がひとつのネックレスを構成します。単純な構造ながら、複雑な連結によって成り立つWhite Satellitesは、ラピッドプロトタイプの技術でしか製作することができません。最小の構成単位であるリングが全体のデザインをつかさどっているために、リングの形状を少しかえることによって、同様の構造でも異なる表情のネックレスに仕上がります。
posted by DL at 13:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | furniture

Aug 25, 2008

Ryan Frank


Isabella


Strata


Inkuku


Zilka

イギリスのロンドンで活動するデザイナーのRyan Frank
南アフリカ生まれのRyan Frankは、ケープタウンとオランダのズボーレという街ででプロダクトデザインを学んでいます。学業を終えた後は、短い間ですがオランダの建築事務所やデザイン会社で働き、その後イギリスに移りました。
現在はロンドンをベースに、自然環境や材質にこだわったコレクションを広く展開しています。彼が作品に使用する素材は環境に優しいものが多く、近年、イギリス国内を中心に彼のエコロジカルな作品が注目を集めています。
最近では、ロンドンのNPO団体 Hidden Artが主催するアワードで、Most Sustainable Product賞やBest Press Profile賞を受賞しています。

Isabellaは、9月のロンドンで発表される予定の新作です。Isabellaは、アフリカの手彫りのイスにインスピレーション得たスツールで、トーテムポールのようにスタッキングすることができます。材質にはストローボード(黄板)という、わらを原料としたボール紙を使用しています。黄板はホルムアルデヒドを放散しない、サステナブルな原料として知られています。Isabellaでは黄板にウールを貼り、カラフルで質感の良いスツールに仕上げています。
Strataは、スツールやコーヒーテーブル、ダイニングテーブルからなるコレクションです。Strataは、廃品をプロダクトとして蘇らせることをコンセプトに作られており、材質には、オフィスなどから廃棄された家具をチップボードにしたものを使用しています。チップボードとバーチの合板の組み合わせが、独特の質感とパターンを生み出しています。
ズールー語でにわとりを意味するInkukuは、レジ袋を材質に使用しています。捨てられたプラスチックでオブジェクトを作る、アフリカの伝統技術を取り入れたものです。レジ袋を材質とすることで、欧米諸国の消費文化を強調し、店で配られるレジ袋が再利用可能であることを示しています。
Zilkaは、60年代調のパターンがデジタルプリントされたハンガーです。材質には古新聞を圧縮し再利用したものが使われています。デジタルのグラフィックとサステナブルな材質のコンビネーションであるZilkaは、既存の木製ハンガーの代替品になるだけの十分な魅力を持っています。
posted by DL at 13:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | furniture

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