May 15, 2009

Sander Mulder


snap shot: milan 09


Pandora


Voronoi


Carat

design: Sander Mulder
photo: Neils van Veen & Sander Mulder


オランダ北ブラバントのVeldhovenで活動するデザイナーの Sander Mulder
彼はDesign Academy Eindhovenでデザインを学んでいます。アカデミー卒業後から5年間にわたり、デザイナーのDave Keuneとコラボレーションを行っていましたが、現在はそれぞれが個別にプロジェクトを進め、Sander Mulderも自身のスタジオ名で活動を行っています。
スタジオは家具や照明を中心に手がけ、革新的で個性的な作品を多く発表しています。

Pandoraは、収納の原型ともいえる輸送用コンテナを模したストレージシステムです。カラフルで堅牢なモジュールは、各地の港やコンテナヤードに積み上げられた色とりどりのコンテナにインスピレーションを受けています。Pandoraは、構造から扉のロックまでコンテナと同様の機構を採用しており、各モジュールの重量は小さいもので90kg、大きなものでは120kgと非常に重厚です。並大抵の重さではありませんが、輸送用コンテナ同様にスタッキングすることも可能です。
その一方で、Voronoiは非常に繊細で複雑なフォルムをもつ花瓶です。ボロノイ図をモチーフとしたフレームの立体構造は、ラピッドプロトタイピング技術によって実現しています。目標とする最終的な仕上がりよりも、構造過程の姿のほうが優れている事例もままある、ということをVoronoiは具現化したものであり、その構造過程の美しさに焦点があてられています。
Caratもまた、幾何学的な造形美をもつ作品です。ダイヤモンドのファセットカットのように、ランプシェードは54の面で構成されています。シェードはアルミをアノダイズ処理したもので、宝石のような輝きをもっています。ペンダントのほかにフロアーランプもバリエーションに並んでいます。


posted by DL at 14:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | furniture

May 14, 2009

Design Bugs Out


patient chair by PearsonLloyd
with Kirton Healthcare



commode by PearsonLloyd
with Kirton Healthcare



bedside cabinet by Kinneir Dufort
with Bristol Maid



blood pressure cuff by The Royal College of Art Helen Hamlyn Centre

イギリスの保健省(the Department of Health)が、MRSAやC.difficileなど細菌に起因する院内感染への対策をスピーディーかつ一層促進させる目的でDesign Councilと協同で取り組んでいるプロジェクトが、Design Bugs Outです。

プロジェクトは昨秋よりスタートし、Design Coucilはイギリス国内の病院で医療従事者や患者へのヒアリングを含む精査なリサーチ進め、またコンペティションで具体的な解決案を募りました。
応募されたアイデアは、Richard SeymuorやTom Dixonらのデザイナーや医療機構の有識者による審査委員によって最終的に5つに絞られ、選ばれたデザインチームは機器メーカーと共にプロトタイプとして提案作品の製作を行いました。それらのプロトタイプは今後、各種コンファレンスで発表され、イギリス国内の病院を巡回し実際の医療現場にも公開されます。
また、Design Councilは、プロジェクトの一環としてRCAのHelen Hamlyn Centreに在籍する医療関連機器デザインのスペシャリストチームと協同で、院内感染の予防を焦点に、ベッドマットレスや血圧計などの日常医療器具6点のリデザインに取り組んでいます。

ロンドンのデザインスタジオ PearsonLloyd は、医療用チェアメーカーのKirton Healthcareと共に患者用のイスと移動式の簡易トイレをデザインしました。どちらも部品点数を少なくし、従来品よりも容易に分解ができるように設計されています。患者用イスの3点にわかれた防水仕様のパッドやアームレストはフレームからすぐに取り外すことができ、フレーム自体も簡単に拭き清掃することができます。移動式の簡易トイレについてもフレームと便座部の取り外しが容易で、清掃を素早く行うことで細菌感染のリスクを軽減することができます。
ブリストルのKinneir Dufortは、医療設備メーカーのBristol Maidとベッドサイドキャビネットをデザインしました。清掃がしやすいように、キャビネットの表面は非常にシンプルに設計されています。また、本体の引き出し部分には背板がなく、引き出しを入れ替えることでベッドの左右どちらにも設置できるリバーシブルな設計になっています。引き出しのロックは、清掃しづらい通常の鍵と鍵穴ではなく、表面におうとつがないチップ認証によるものを採用します。
Helen Hamlyn Centreのデザインチームによる血圧計は、マグネットによる留具とポリエチレンのカバーを採用し表面のおうとつをなくしています。ファブリックとベルクロによる従来品は、どうしても汚れが溜まりやすく効果的な清掃には水を使うなど時間がかかってしまいます。表面を平坦にし清掃しやすい材質にかえることで、これまで通りの使用感を損なうことなく、より清潔な血圧計を提案しています。


posted by DL at 14:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | design

May 13, 2009

studioroom906 : at Galleria Rossana Orlandi


The Weight of Light






150ml

ストックホルムで活動するstudioroom906から、2009年のミラノで発表された新作の情報が届きました。

The Weight of Lightは、オーク材を使用したプリミティブなアームライトです。2本のアームの先には光源となるバルブと、金属製の分銅がつけられており、この分銅の数によってバルブの調光を行います。メカニズムは非常にシンプルで、分銅の重力を利用して送電量を調節しています。アームの片側に100gの重りをひとつぶらさげるごとに10Wの電力が供給され、そのエネルギー分の明かりがバルブに灯ります。重りを吊るすというフィジカルな行為によって、光というものを触覚的に認識することができるライトです。
5つの磁器製テーブルウェアがセットになった150mlは、それぞれが異なる形状をしていますが、容量はすべて150mlとなっています。150mlは、目に見える容姿によっていかに容量というひとつの事実が視覚的に曖昧になってしまうのかを実践したもので、ひいてはオブジェクトの本質というものも同様にレッテルや見た目に惑わされやすいということを示唆しています。

studioroom906は、このほか卵の殻を利用した作品など数点をデザインウィーク期間中にミラノのギャラリー Galleria Rossana Orlandi で発表しました。


以前の関連記事はこちらです。
studioroom906 : new works
posted by DL at 13:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | furniture

May 12, 2009

Young Designer of the Year 2009


Blackbird by Terhi Tuominen
photo: Chikako Harada



New Order by Terhi Tuominen
photo: Chikako Harada



Eno by Mikko Laakkonen for COVO


Sparks coat rack by Mikko Laakkonen
for Offecct


フィンランドのDesign Forum Finland が主催する、Young Designer of the Year Prize 2009の受賞者が発表されました。
今回で第8回目となる同賞を受賞したのは、ともにヘルシンキで活動するデザイナー、Terhi Tuominen とMikko Laakkonen の2人です。彼らには副賞として賞金が贈られ、作品は5/6〜5/31までヘルシンキのDesign Forum Finlandで開催される特別展に展示されます。

Terhi Tuominenは、家具デザインや空間デザインを学び、2006年に自らのスタジオを設立しました。自身のスタジオでプロダクトや空間デザインを中心に活動する傍ら、コラボレーションユニット Kokoomo のメンバーとして見本市などで作品を発表しています。これまでにもいくつか国際的なデザインアワードを受賞しており、サイドテーブルとイスからなるBlackbirdコレクションは、2008年のred dot design award (honourable mention) に選ばれています。
Mikko Laakkonenは、the Kymenlaakso Polytechnic とthe University of Art and Design Helsinki でデザインを学び、デザイン事務所での経験を経て2004年に独立を果たしました。スタジオはプロダクトデザインを中心に手がけおり、これまでにフィンランド国内外のメーカーから数多くの作品を発表しています。2009年のミラノでも多くのクライアントのブースで新作を発表しました。

以前の関連記事はこちらです。
Kokoomo
posted by DL at 14:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | competition and awards

May 11, 2009

ADDI


Issit



Billy's Brother


Piano

スウェーデン南部のKalmarで活動する ADDI
ADDIは、2006年にJohan Malmqvist と Andreas Karlssonによって設立されたデザインスタジオです。
設立当初はADDinovationとして活動していましたが、2007年よりADDIとスタジオ名を変えています。ADDIは、もともとADDinovationを短くしたものですが、同時にA Dedicated Design Imperiumの頭文字でもあります。
スタジオはプロダクトデザインを中心に活動していますが、これまでにKalmar市内の建造物や公共施設などの照明デザインも多数手がけています。

Issitは、2009年のStockholm Furniture Fairで発表されたADDIの新作です。Issitは、公共施設などのラウンジスペースで使用することを前提としてデザインされたもので、花のつぼみのように格納された3つのイスを引き下げて腰を掛けます。席を離れると、イスはまたもとあった上方へと自動的に戻ってゆきます。Stockholm Furniture Fairをきっかけに、Issitは製造メーカーが決定し、製品化にむけてプロジェクトが進行しています。
Billy's Brotherは、フレームに大胆な傾斜をつけたブックシェルフです。構造は格子状のいたってシンプルなものですが、全体のねじれるようなフォルムがシェルフを個性的なオブジェクトに仕立てています。棚の傾斜によって、中に収納したものが床へ落ちてしまいそうな印象を受けますが、実際には棚板は水平でものが下に落ちることはありません。Billy's Brotherは、DePadovaが主催したコンテストにノミネートされています。
Pianoは、自転車のパークスタンドをかねたベンチです。ベンチの白色と自転車のタイヤの黒色が、ピアノの鍵盤のようなくっきりとしたコントラストを生み出します。このほかADDIは、スウェーデンの自転車メーカーPilenとのコラボレーションで、自転車のコンセプトモデルもデザインしています。
posted by DL at 14:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | furniture

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