



1999年からプロダクトデザイナーとして活動している Esther Derkx は、オランダのアムステルダムの南に位置するユトレヒトに拠点を置きます。
彼女の作品はファインアートとコンテンポラリーアートの境界に位置し、日常使用する生活用品にひとひねりを加えることで、全く異なる外観に仕上げることを彼女は得意とします。
Estherは、今までの仕事での経験や旅行などからインスピレーションを受けるといいます。彼女はスクリーンプリントの技術を駆使し、可能な限りどのような素材にもプリントを施します。思いがけないオブジェクトへのプリントは、彼女のユニークな感性を映し出し、作品に彼女ならではの特徴を与えています。
Improved!というコレクションでは、セラミックのポットやプレートに、スクリーンプリントによるダンサーやアスリートが描かれています。オリジナルのプリントに躍動感あるダンサーやアスリートの動きを加えることによって、陶磁器のシンプルな輪郭を補うように意図されています。
同じくImproved!のシリーズであるグラスにも同様に動きのある人物がプリントされています。こちらはオランダのRoyal Leerdam というメーカーの大変シンプルなグラスを使用していますが、Estherらしいプリントをのせることによって、オリジナリティの高い作品に仕上がっています。グラスを取り巻くようなプリントは、あたかも人物が閉じ込められているような印象を与えます。
Estherがプリントを施す陶磁器は食器だけではありません。トイレの便器や洗面所のシンクにまでスクリーンプリントしていまいます。これらは、日用品や中古品に彼女独自のデザインを吹き込むことで、全くことなる印象を与え、新たなものにしてしまう彼女の表現力を端的に表している作品といえます。








