
Asko

Indesit

LG

日本でも、ここ数年で急速にドラム式の洗濯機が普及してきましたが、欧米諸国では以前からドラム式が広く使用されてきました。白物家電というと、どうしても無機質になりがちですが、欧米では洗濯機や乾燥機をキッチンにビルトインすることも多く、インテリアの一部としてデザインも多様化しています。
スウェーデンの家電メーカー、Askoは北欧メーカーらしくシンプルなデザインの白物家電を得意とします。その生産量の80%が輸出されており、世界中での高い評価がうかがえます。キッチンに設置されることが多いことから、食器洗浄機と同素材のパネルを前面につけた洗濯機や乾燥機も多数みられます。
イタリアのIndesitは、Merloni Elettrodomesticiというメーカーが前身となっています。Merloni Elettrodomesticiが2005年に名前を改め、現在ではIndesitとして企業活動を行っています。画像の洗濯機はイタリアのGiugiaro Design(ジウジアーロデザイン)によるものです。ジウジアーロは自動車から食料品のパッケージングまで幅広く工業デザインを手がけています。ジウジアーロは、Indesitから洗濯機だけでなくガスレンジやオーブンなど、いくつかの家電を発表しています。
4種類の鮮やかなデザインが施された洗濯機は、世界的な家電大手メーカーLGのものです。デザインはイギリス、ロンドンのテキスタイルメーカー、Designers Guildです。イギリスのLGから限定品として発売されました。外観だけでなく機能も優れており、スチーム洗浄やダイレクトドライブという駆動方式による低音・低振動を実現しています。
特に誰に見られるというわけではないかもしれませんが、白物家電のデザインもインテリア同様に捕らえることによって、少しでも日々の家事が楽しくなれば良いと思います。それがデザインの重要性であり、本質や価値のひとつではないでしょうか。