
an chair

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Spring Rain photo by Masaharu Hatta

水杖
日本の若きデザイナー nosignerは、プロダクトやグラフィックデザイン、そして建築デザインまで幅広く手がけます。
nosignerは、法政大学で建築学を、その後に慶応義塾大学大学院で建築家の隈 研吾氏のもと建築やデザインを学びました。
大学院在学中の2005年には自身のデザインスタジオ nosigndesign を設立しました。nosignという聞きなれない言葉、その由来はデザインに潜む不可視で無形の本質(nosign)からきています。
優れたデザインは形に表れない必然から新たに生まれ、永く残るものだとnosignerは言います。また、生活に密接に関わる優れたデザインは必然的に生み出され、それは必ずしもデザイナーによるものとは限らない。それではデザイナーが名前を名乗る意味とは何かと疑問を投げかけます。"ノザイン(nosign)”をデザインする者、そして名乗らない者という意味を持つnosiner。彼はnosignerとして、当たり前であること、というポリシーを持ち、自然なデザインを試みています。
an chairは、椅子と動物の類似性に着目した作品です。椅子のサイドを動物のシルエットになぞらえて、形にならない愛着をデザインしています。anchairは、徳島の宮崎椅子製作所によりハンドメイドで製造されています。nosignerの、マスプロダクトへのアンチテーゼともいえる作品です。
再生紙からできたen は、調味料サイズの筒状のものが一瞬で20cm程度に開き、鍋敷きへと変化します。ハニカム(蜂の巣)構造の鍋敷きは、見た目の優しさとは裏腹に1.6トンもの荷重に耐える屈強なつくりになっています。
Spring Rainは、春雨からできた照明です。天然の生分解プラスチックであるデンプン質は二次利用が可能であり、エコロジカルな作品です。
今後ますます高齢化が進む日本、杖の需要も増えていくのかもしれません。ただ、最初に杖を手にとるのには抵抗感が生じます。水が流れるようなフォルムを持った水杖は、その壁を越える、つい持ちたくなるような杖です。
nosignerは、国内の数々のコンペや展覧会に積極的に参加しており、多数の賞を受賞しています。日本の次世代を担う若手デザイナーのひとりとして、今後に期待し、注目していきたいです。








