Jul 22, 2008

Constance Guisset


Vertigo
photo: Veronique Huygues


Duplex
photos : Felipe Ribon





Dancing Chair

フランスのパリで活動しているデザイナーのConstance Guisset
彼女はパリのENSCI Les Ateliersでデザインを学んでいますが、それ以前にビジネススクールのESSEC、名門校といわれるScieces Po(パリ政治学院)を卒業しています。また、日本の元外務大臣、柿澤 弘治 氏の選挙キャンペーンにアシスタントして参加するなどユニークな経歴を持っています。
ENSCIは2007年に卒業していますが、在学中より現在までRonan and Erwan Bouroullecのスタジオでパートタイマーとして働いています。

Vertigoは、格子状のシェードがそのまま笠のように大きく広がったペンダントランプです。シェードは2mほどの大きさですが、重さは500g以下と大変軽量です。空間に覆いかぶさるモビールのようなシェードは、気流に伴いゆっくりと回転し部屋全体に格子の陰影をもたらします。
Duplexは、先日のdesign PARADE 03 にも展示された作品で、鳥かごと水槽がひとつになった大胆なアイデアです。鳥かごの上部にセットされた水槽の底面は高く盛り上がり、上から見るとドーナツ状の形をしています。鳥かごと水槽が一続きになった部分は、鳥と魚が同居するという自然界ではありえない不思議な空間になっています。
Dancing Chairは、張地に羊毛を使用したロッキングチェアとオットマンのセットです。木製のフレームは、19世紀に女性がスカートを膨らませるために使用した、クリノリンという骨組みに似た裾広がりの格子状の構造をしています。

ENSCIを2007年に卒業したばかりのConstance Guissetですが、同年よりグループ展やサンテティエンヌのBiennale Internationale Designに参加しています。また、先日のdesign PARADE 03 ではPubric Prizeを受賞し、注目を集めています。

以前の関連記事はこちらです。
design PARADE 03 : awards
posted by DL at 11:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | furniture

Jul 11, 2008

Selki-asema


Anemone pendant lamp


Anemone Table


Jako


Vege

フィンランドの首都ヘルシンキから北西に40kmほどのSelkiに位置する、家具メーカーのSelki-asema(Selki station)。
Selki-asemaは、文字通り古い鉄道の駅舎を本拠地としています。線路沿いに立てられた駅舎と鉄道関係者向けの家屋は1890年代に建てられたもので、当時のスタンダードともいえる非常にオーソドックスな建築物です。しかし1980年代に入ると鉄道は乗客用の運行を廃止し、建物も駅舎として使用されなくなり荒廃してゆきました。そして2001年にSeliki-asemaの創始者、Jukka Mertaに買い取られることとなります。
Jukka Mertaは、Helsinki University of Art and Design (ヘルシンキ芸術大学)で鉄工の技術者として多くの若手フィンランド人デザイナーのためにプロトタイプの製作や指導を行っていましたが、彼らにとって作品を製造するメーカーをフィンランドで探すのは大変きびしいということも知っていました。そこで、買い取った駅舎を工房として利用することを思いたち、2003年に小さな家具メーカー Selki-asemaを設立しました。

Selki-asemaの最初の作品となったのが、 Mari Relander と Anna-Katriina Tilli によるAnemoneシリーズです。Jukka Mertaは、ヘルシンキ芸術大学出身である彼ら2人を学生時代から知っており、Anemoneの製作にあたっては技術指導も行っています。Anemoneランプはヨーロッパの展示会で多くのメディアで取り上げられたにもかかわらず、クライアントがすぐに見つかりませんでした。それを知ったJukka Mertaが、名乗りをあげたところからSelki-asemaがスタートします。
Anemone Lamp はサンドブラストでボタニカルデザインのレース模様を描いたシェードに、本物のレースをつなげたランプです。シェードの端にくくりつけられたレースはハンドメイドで作られています。Anemone Tabeleにもランプと同様の技法が用いられており、シルクスクリーンを施したガラスのテーブルトップの端には本物のレースがつけられています。
JakoとVegeは、どちらもMikko Laakkonen によるデザインです。フロアランプのJakoの最大の特徴は、ベースにつけられたコンセントタップです。画像では少しわかりづらいのですが、ポールが伸びるベース部分には電源用に3つ口のタップが設けられており、ほかの電化製品をつなげることが可能です。
Vegeは、底部が植物の型に隆起したキャストアイロンのフライパンです。持手にはバーチ材を使用し、北欧らしいあたたかなキッチンウェアとなっています。
posted by DL at 13:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | furniture

Jun 30, 2008

Maarten Baas


Smoke Chair


Clay Furniture


Flatpack Furniture


Hey, Chair, Be a Bookshelf!

Photos: Maarten van Houten


オランダの北ブラバント州、アイントホーフェンに程近いWaalre(ヴァールレ)で活動する Maarten Baas
彼は、高校を卒業するとデザインを学ぶためにDesign Academy Eindhovenに入学ますが、在学中にデザインしたキャンドルスティック Knuckleが製品化されるなど、早くからその才能を開花させています。
2002年の卒業制作ではアイデアに満ちた日時計と、現在Smokeとして知られる、黒焦げの家具シリーズを発表し、デザインアワードにノミネートされるなど高い評価を受けました。
その後、2003年にStudio Maarten Baas を設立し、2005年には作品やスタジオのマネージメントを担当するBas den Herder と Baas & den Herder を設立します。Bas den Herderとのコラボレーションによってスタジオはプロジェクトの幅を拡げ、プロダクトデザインだけではなくギャラリーやホテルなどの個別のリクエストも手がけるようになりました。

Smokeシリーズは2002年に発表された、Maarten Baasの代表作のひとつで、燃やした家具をエポキシコーティングしたものです。現在はオランダのMoooiから3作品がリリースされています。
ミラノやロンドン、パリの展示会で公開されたSmokeは、すぐにヨーロッパ中の注目を集め、2004年にはニューヨークのインテリアショップ Mossが個展 Where There's smoke を開催しました。Mossでの展示会では、ガウディやソットサスらの名作25点を燃やしたものが展示されました。その後もMossとのコラボレーションは続き、2007年のMossロサンゼルス店のオープン時には1934年式スタインウェイピアノのを燃やしたSmokeが公開されました。
Clay Furnitureは2006年にスタートしたプロジェクトで、メタルフレームに粘土をはりつけて作った家具シリーズです。製作には一切モールディングを使用せず、全て手作業で完成させます。そのため、ラインもまっすぐではなく、ひとつひとつが異なる表情を持ちます。
Flatpack FurnitureとHey Chairは、どちらも複数の家具が組み合わさってひとつのデザインとなっています。Flatpackは、IKEAのスツールとチェアのパーツを組み上げ、その上にガラスのトップを乗せたサイドテーブルです。
Hey Chairには、アイントホーフェンのいくつかの中古家具店で商品にならずに捨てられていた家具が使用されています。ポリエステルやポリウレタンで補強されたいくつもの中古家具は、複雑に組み合わされ、本棚やコートラックなど多数の機能を持つひとつの家具として新たによみがえります。

Maarten Baas:
http://www.maartenbaas.com

Thank you, Margo for your great help!!
posted by DL at 13:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | furniture

Jun 26, 2008

HAY


Round One


Blow


Spider Woman


Plopp

デンマークの家具メーカー HAY は、Horsens(ホーセンス)にオフィスを構えます。HAYはコペンハーゲンとオーフスに店舗を持ち、先日3店目となる HAY House をオープンさせました。
HAYは、2003年にデザイナーのRolf Hayとデンマークの大手アパレルグループのBestsellerによって設立されました。
Rolf Hayは学業と徴兵期間を終えた後にドイツへ渡り家具屋で働きますが、そこで家具業界への情熱を抱きます。デンマークに帰国後も数年間を家具メーカーで過ごしました。その頃にBestsellerのディレクター Troels Holck Povlsen と出会い、それぞれのデンマーク家具業界への熱い思いに共感し合います。こうしてHAYが設立され、2003年のIMM Cologneでデビューを果たしました。
Bestsellerのオフィスと社員食堂のためのテーブルセットからスタートしたHAYですが、現在では実力派のデザイナーを起用し、次々と革新的な家具をリリースしています。

Round Oneは、 Leif Jorgensenによるラウンジセットです。自転車などのチェーンを彷彿とさせる有機的なデザインで、モールドされたハードフォームにEuropostという張地を使用しています。Leif Jorgensenは、北欧のDieselショップを手がけた建築家として知られていますが、HAYではラウンジチェアやテーブルなどをデザインしています。
Johannes Foersom と Peter Hiort LorenzenによってデザインされたBlowは、ビーンバッグからインスピレーションを得ています。ビーンバッグのフォルムを残しながら、その欠点を補うためにウレタンフォームを詰物に使用しています。製品化にあたっては、いくつかの難題が持ち上がりましたが、自動車のシートに用いられている技術を応用することで座り心地を損なうことなく、製品としてのBlowを実現しました。
Spider Womanは、2004年にLouise Campbellがデザインしたものですが、2008年にHAYが製品化を果たしました。アシンメトリーに広がるワイヤー状の構造が特徴です。人間の体は左右対称ではないので、イスもシンメトリーである必要性はないというユニークな視点からデザインされています。
Ploppも2008年の新作で、デザインはOskar Zietaです。空気で膨らませた家具のように見えますが、2枚の薄いメタルシートをCNC技術を使用して加工しています。しわのように見える繊細な曲げは、高圧のエアーによるものです。

以前の関連記事はこちらです。
Louise Campbell
posted by DL at 14:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | furniture

Jun 20, 2008

Martela


Skybar


Flyme


Movie


The Tree

フィンランドの大手家具メーカー Martela は、ヘルシンキに本社を構えヨーロッパやアメリカ、ロシアのマーケットを中心に広いネットワークを持ちます。

Martelaの源流となるのは、1945年に設立されたTehokalusteという家具メーカーです。Tehokalusteは、正式な会社設立前にフィンランド政府からデスクのオーダーを受けるなどし、順調なスタートをきりました。フィンランド政府とはその後も数十年に渡り取引が続いています。
彼らの最初の製品は、当時導入されたDIN規格に準拠したワークデスクでした。A4サイズの書類をぴったりと収納できる引き出しがオフィスのスタンダードとなり、Tehokalusteのデスクはすぐに広く受け入れられました。
その後50年代にはフィンランドで初となるプラスチック成型によるチェアをリリースし、新しいオフィス家具の可能性を開拓します。また、60年代には当時まだ珍しかった自動車によるセールスを行うなど革新的なビジネスで事業規模を拡大してゆきました。
1974年にTehokalusteは、Martela社と合併します。社名は当時増えつつあった海外との取引を受け、発音のしやすさでMartelaが選ばれました。
現在ではオフィス家具を中心に、学校などの公共施設向けの家具も扱う総合的な家具メーカーとして、フィンランドで不動の地位を確立しています。

SkybarとFlymeはともに、若手デザイナーのGeir Saetveitによるデザインです。Skybarは、薄さと厚さという2つの要素を併せ持つラウンジチェアです。Geir Saetveitが学生時代に短時間で仕上げたスケッチがもとになっていますが、実際の製品化までには、5つのプロトタイプを経ています。
Movieは、できる限り少ない構成要素を追求したラウンジセットです。バックレストつきのものと無しのものと2種類しかバリエーションを持ちません。肘置きなどがなくシンプルな分、フレキシブルに配置することが可能です。ヘルシンキのValvomo Architectsによるデザインです。
The Treeは、4月のミラノで発表されたEero Aarnioがデザインしたパーティションです。 高さは約180cmと比較的大きめになります。The TreeはWorld Vision Finland (NPO団体)との2ヵ年の共同プロジェクトで、製品の売上げの一部が団体に寄付され、ひとつのThe Treeにつき4本の果実樹がペルーに植樹されます。

以前の関連記事はこちらです。
Valvomo Aechitects
posted by DL at 13:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | furniture

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