Mar 14, 2008

Broberg & Ridderstrale


Cone Speakers


Gulliver


Wimbledon


Frame

ストックホルムを拠点とする建築デザインスタジオの Broberg Ridderstrale Design & Architecture(BRDA)。
スタジオはMats Broberg 、 Johan Ridderstraleの2人のコラボレーションにより、建築とプロダクトデザインを手がけています。
2人はKonstfackでインテリアデザインと家具デザインを学びました。Konstfackには2006年まで在籍していましたが、在学中から作品を発表し、展示会に出展したりと活動をはじめています。日本の展示会では、2004年にTokyo Designers BlockやContainer Groundなどに参加しています。また、Swedish Styleにも2004年、2005年と参加しました。

Cone Speakersは、サウンドを表すアイコンにインスパイアされたスピーカーです。音量などサウンドにまつわるシンボルとして広く使用されているコーン型のアイコンを、そのまま実物のスピーカーとして再現しています。高品位のスピーカーをデザインする場合には、音響学のルールが重要視され制約を受けるのですが、技術的な要件を満たしさえすれば、ある種のデザインはとても優れているといいます。このコーン型もそのひとつで、ベーシックなフォルムは機能性に優れており、部屋の隅にセットすればフロアから上方へと部屋の中心に向かって対角に音を出力します。Cone Speakersは、2007年にWallpaper Design AwardのBest Domestic Applianceを受賞しています。
その名の通り大きな街灯用のランプシェード Gulliverは、人々の公共設備に対する認識を変えようと2003年に始まったプロジェクトです。街灯だけでなくベンチや電話ボックスなどの公共設備は、概して決まったイメージを持っています。その公共設備にインテリアに類型される要素を持ち込むとどうなるのか、というテーマにBRDAが取り組みんだのがGulliverです。彼らはストックホルムの街なかにあるいくつかの街灯にGulliverをセットしてみましたが、インテリアの要素が加わった風景は、斬新で歓迎的な雰囲気となりました。Gulliverは、2004年にロンドンや東京でも展示されています。
WimbledonとFrameはともに、スウェーデンのNolaがStockholm Firniture Fair 2008で発表した、BRDAの新作です。Wimbledonは名前からもわかる通り、テニスのラケットからインスピレーションを得たイスで、メッシュのような座面とバックレストはスチールを使用しています。
Frameは、直線的なシェイプの四角いプランターです。サイドの4面が内側上方に向かって少しくぼんでおり、プランターのリムと取っ手がひとつになっています。この一連のフォルムが、絵画のtromp l’oeil(だまし絵)のような効果を生んでいます。


posted by DL at 10:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | furniture

Mar 07, 2008

Matti Klenell


Fade


Icon


Beamon 700
in collaboration with Peter Andersson



Ajeto Urns

ストックホルムで活動するデザイナーの Matti Klenel
彼はKonstfackでデザインを学んでいます。1999年に同校を卒業した後、2000年に自身のスタジオを立ち上げました。
スタジオは、スウェーデンをはじめとする国内外の多数のメーカーをクライアントに持ち、小さなオブジェクトから家具デザインまでを手がけています。日本ではBalsやASKULから作品を発表しています。
展示会へも積極的に参加しており、日本のSwedish Styleにも何度か名を連ねています。また、2007年には、We Are Going Underground の一員としてDesignTideにも参加しました。今年に入ってからは、2月にストックホルムのIngerMolin Garlleryでグラスワークを発表する個展を開いています。

Fadeは、2007年に日本のBalsから発表されました。ペンダントランプやフロアランプ、テーブルランプがシリーズとなっています。パウダーコートされたポールのグラデーションが特徴的です。
Iconは、2007年にオランダのMoooiから発表された三角錐のシェードを持つランプです。こちらもペンダントとスタンドランプの2種類がラインナップされています。スタンドライトの、三角形の笠をかぶったようなフォルムは、どこかユニークな印象を受けます。シェードとライトのコードは、柔らかい毛で覆われており、シンプルなデザインに有機的な要素を加えています。
スウェーデンのMiljoexpoから発表された Beamon 700 は、親交の深いデザイナーの Peter Andersson とのコラボレーションによるものです。MattiはBeamon以外にもPeterとのコラボ作品をいくつか発表しています。
Beamonは、もともとスタッキングチェアとしてデザインされたものですが、Beamon 700は、より快適性を求めイージーチェアへとグレードアップさせたものです。オプションでシート高と天板の高さをあわせたサイドテーブルも数種類ラインナップしているので、スペースや目的にあったユニットを組むことができます。
Ajeto Urnsは、2月にストックホルムのギャラリーで開催された、Mattiの個展で展示された作品のひとつです。彼はこの個展でいくつかのグラスワークを発表しましたが、作品はチェコのAjeto Czech Glass Craftによって製作されました。

以前の関連記事はこちらです。
Peter Andersson

posted by DL at 12:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | furniture

Mar 04, 2008

Studio Design Rafaschieri : Children's Furniture


The Evolutionary Chair






Low Long Hygiene Table

以前に紹介したフランス、ローザンヌの Studio Design Rafaschieri から新しい作品の知らせが届きましたので紹介します。

Studio Design Rafaschieriの今回の作品は、子供のための家具です。
The Evolutionary Chairは、3つの部品から構成されており、子供の成長にあわせて様々な組み合わせで使用することができます。ベビーチェア、ローチェア、ローテーブルの3つが全てひとつにスタッキングされ、何種類ものバリエーションを可能にしています。イスとしては4段階の高さ調整ができるので、生後数ヶ月から5,6歳までの子供が座ることができます。
ローテーブルは、上にイスを重ねて使用する際に大事なベースとなるもので、安定性が重視されています。3つ全てを重ねてハイチェアとして使用した際にも、しっかりと安定するようデザインされています。

Low Long Hygiene Tableは、子供のオムツを交換するためのテーブルです。ベンチの座面半分を上下ひっくりかえすと、オムツの交換台として使用できます。通常のものよりも高さが低く、テーブルの端が湾曲しているので子供が落下するのを防ぎます。子供が成長したあとは、ベンチとして使用することができます。

どちらのモデルも大変システマチックで、機能性に優れています。Studio Design Rafaschieriは、実用性を損ねることなく、デザインと機能の共存が可能であるということを、これらの作品で実証しています。

以前の関連記事はこちらです。
Studio Design Rafaschieri
posted by DL at 08:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | furniture

Mar 03, 2008

Haldane Martin


Zulu Mama


Riempie Chair


Fiela Chandelier


New Slant

南アフリカのケープタウンを拠点とするデザイナーの Haldane Martin 。
彼が2002年に設立し、自身の名前を冠る Haldane Martin は、南アフリカを代表する家具デザイン会社として成長しています。Haldane Martinは、組み立てや流通を国内の職人や会社にアウトソーシングし、全て南アフリカで家具を製造しています。南アフリカで数々の賞を受賞し高い評価を得ているHaldane Martinの家具は、現在では南アフリカ国内だけではなく、ヨーロッパやオーストラリア、アメリカなどにも輸出されています。

Haldane Martin がデザイナーとして活躍し、自らの会社を南アフリカ指折りの家具メーカーへと成長させるまでの過程は、決して平坦な道のりではありませんでした。
10代の頃からものづくりに興味があった Haldane は、Cape Technikon (Peninsula Technikonと2005年に合併、現在はCape Peninsula University of Technology)でインダストリアルデザインを学びました。
大学を主席で卒業したHaldaneは、コンペに入賞し、インダストリアルデザイナーとして活動を始めます。当時デザインしたアウトドア用のガスタンクは現在でも製造されています。
その後、彼は数名の仲間とデザイン会社を立ち上げます。NYのICFFに作品を展示し、ヨーロッパの会社と契約を結ぶなど当初は成功を収めますが、自社工場の運営などに手を広げ、会社は倒産していましまいました。
また、その後にデザインした家具は、生産工場との契約がまとまらなかったものの、工場が製造販売を始めるなどの被害にもあっています。
気を取り直し、 Haldane Martin を始めた彼は、ケープタウンのホテルから大量の家具の発注を受け、それを契機にようやくビジネスを軌道に乗せました。

Zulu Mama は、リサクルプラスチックを使用したイスで、アフリカのズールー族固有のバスケットにインスパイアされています。イスは南アフリカの女性たちによってハンドメイドで編まれており、地域の雇用創出に大きく貢献しています。
Riempie は、Cape Dutch(オランダ植民時代に端を発する西ケープの建築様式)にインスパイアされたコレクションです。こちらもZulu Mama同様にリサクルプラスチックが使用されています。シンプルで実直な木製部分とカラフルなプラスチックの編みこみがの組み合わせが新鮮で、モダンな印象を受けます。コレクションにはイスのほかにテーブルやソファセットなどがあります。
Fielaは、オーストリッチの羽根を使用したライティングです。ふんわりと柔らかなシェードが有機的で、部屋のイメージをあたたかくします。スタンドライトが先に発表されましたが、シャンデリアタイプのものが、ケープタウンで先日開催された Design Indaba Expo で発表されました。
木製シェルフの New Slant の各パーツは、マグネットでくっついています。ネジを使用していないので、自由に棚を組み合わせることが出来ます。Haldaneは、体の不自由な人のための雇用創出の解決策として、このシェルフをデザインしました。

posted by DL at 11:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | furniture

Feb 25, 2008

Dirk Winkel


A Stacking Hommage




Discu Table


Salom Stool

ベルリンで活動している新鋭デザイナーの Dirk Winkel
彼は、2007年にUniversitat der Kunste Berlin (UDK)を卒業したばかりの若手デザイナーです。UDKの卒業制作としてデザインしたA Stacking Hommageが高い評価を受け、一躍その名を馳せました。
フリーランスとして活動を始めたばかりのDirk Winkelですが、2007年に、ベルリンのデザインイベントDesignmaiでのDMYや、ロンドンのTENT LONDONなどに参加しています。

A Stacking Hommageは、過去の名作チェアをプラスティックで再現したもので、ミース・ファン・デル・ローエのバルセロナチェア、イームズのラウンジチェア、そしてコルビュジエのLC2という3大チェアがモデルとなっています。どのモデルもスタッキングできるという点が重要視されています。ラウンジチェアも、本体、オットマン、脚の全てがスタッキングできます。これは輸送コストを削減し、イスの価格を抑えることを目指したものですが、結果として作品の大きな特徴となっています。ただ、本来輸送面でのメリットのためのものなので、ラウンジチェアの脚は組み立てると、分離しなくなりスタッキングできなくなるようです。
Discu Tableは、MDFとスチールシートによるテーブルです。脚となるスチールフレームは、軽量化と強度の点で有利なL字断面を持つ構造となっています。Discus Tableには画像のような丸テーブルのほかに、天板が四角い四つ足のものがバリエーションとしてありますが、そちらは2007年のTENT LONDONのプレスルームに設置されました。
Salom Stoolは、2005年にUDKのサロンのためにデザインされたスツールです。湾曲した座面は座り心地を考慮したものですが、逆さましてスツール同士を積み重ねることも可能です。

ドイツの注目デザイナーのひとりであるDirk Winkelですが、今年はミラノサローネへの参加を予定しているということです。
posted by DL at 12:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | furniture

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