Jul 10, 2009

Tomas Alonso


Mr. light series


floor standing Mr.2


No.7 (nube) chair


5 degree stool

ロンドンで活動するデザイナーの Tomas Alonso
彼はスペインの小さな町で生まれ育ちますが、インダストリアルデザインを学ぶために渡米しました。アメリカでは自動車のホイールをデザインし、イタリアのホイールメーカー O.Z.Racingのデザインディレクターを務めました。その後、デザインの見聞を広めるためにイタリア、オーストラリアと移り住み、最終的にイギリスのロンドンへやってきました。
ロンドンではRCAに入学し、プロダクトデザインを学びました。同校を卒業した2006年からはNigel Coates Studioで仕事をするかたわら、同年、ロンドンを拠点とするデザイナーたちと共に立ち上げた OKAYstudioというデザインコレクティブ での活動も行っています。
彼のデザインするオブジェクトは、常に日常生活の中で使用されることを前提としており、人々の多様な生活様式を反映するようなシンプリシティ、機能性に重点が置かれています。

Mr. は、蛍光灯型のT8 LED電球を光源に用いたライトシリーズです。LEDを用いることで、これまでの蛍光灯ライトに不可欠だったリフレクターなどの部品を省くことができ、フレームと電球が一体となったような非常にスリムな照明を実現しています。構成要素を極力少なくした構造はいたってシンプルですが、その分柔軟性は増幅され、スタンドライトとしてだけではなくシーリングやウォールマウントなど設置方法をかえることで、多彩にバリエーションを拡げることができます。
No.7 (nube)は、伝統的なスチーム曲げの技術を使ったサイドチェアです。アウトラインはクラシカルなThonetのイスにインスピレーションを得ていますが、それを現代的なラインで再解釈したフォルムは、全く新しいものとして生まれ変わっています。伝統的な曲げ木のクラフトマンシップと現代のデザイン言語を組み合わせ、そのバランスに執心した作品です。NO.7(nube)は、イタリアの国際的なイス見本市 Promosedia 2008でのコンペティションで優秀賞を受賞しています。
5 degree stoolは、材料やスペースといった要素を最小限にとどめた折りたたみ式のスツールです。あくまでも一時的な腰掛ということで、快適性よりもミニマムな構成にこだわり、シンプルなデザインと機能に終始しています。フレームよりやや幅があるという程度の座面を設けたコの字型の脚、そこにジョイントするスイング式のT字型の脚、という3本脚の必要最低限なコンポーネントからなっています。
posted by DL at 14:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | furniture

Jul 07, 2009

POSTFOSSIL


Collection 09


Mitsu by Anna Blattert, Daniel Gafner


Bivano by Claudia Heiniger


Charcoal pile table by Thomas Walde

スイスの若手デザイナー10人が2007年に結成したグループ、POSTFOSSIL
POSTFOSSILは、デザインを取り巻く環境、特に化石燃料時代が終焉を迎える近い将来を見据えたデザインに焦点をあて活動しています。彼らのデザインするオブジェクトは日用品として日々使用する家具や照明などがほとんどですが、その素材のもととなる資源やサステナビリティーについて熟考し、ユーザーにも同じくこれらの問題を喚起するものとなっています。
POSTFOSSILは、若手デザイナーによるデザインチームというだけでなく、資源の枯渇など環境問題を協議し、プロダクトデザインを通して広く問題提起するためのプラットフォームという役割も果たしています。
環境への配慮は決してデザインを抑制するものではなく、両者の共存は可能である、という彼らのデザインに対する姿勢は、初参加となった2008年のサローネサテリテでのDesign Report Award受賞によって、その実現性が証明され、彼らの宿望どおり多くの人々の共感を得るところとなりました。

2009年の新作コレクションは、イスやテーブルから照明までバランス良くそろっています。
Anna Blattert と Daniel Gafnerによる照明Mitsuは、東洋のランタンからインスピレーションを得たLED光源のライティングです。シェードが吊るされた長い木の棒に沿うようなかたちでケーブルが張られており、そのケーブルを操って木の支柱のアングルを変えることで、照明の場所を移動させることができます。また、照明は支柱から簡単に外すことができるので、そのままライトをランタンのように持ち歩いたり、床に置いてフロアランプとして使用することもできます。
Claudia HeinigerによるBivanoは、設置スペースと使用する材料を極力少なくすることで、空間的にも物質的にもミニマムな実感を提案する二人がけのシートです。一枚の合板から効率よくパーツを切り出し、使用する資源を最小限にとどめています。座面と背もたれにはラバーバンドを張り、その上に細かなプリントが施されたフェルト地をかけることで、最小限の材料ながら快適な座り心地を実現しています。
Charcoal pile tableは、Thomas Waldeによるオーク材とガラス天板を組み合わせたサイドテーブルです。フレームのオーク材は接着剤を用いずに木工技法のみで接いでいます。何枚もの板がぐるりと輪になったフォルムは、積み重なって置かれた薪を連想させ、オイル燃料が普及する以前には薪が広く使用されていたという事実、そして将来の燃料問題についての再考を促します。
posted by DL at 14:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | furniture

Jul 06, 2009

Thomas Feichtner


Pixel Chair


Mayas Bed




Filio Ring

オーストリアのデザイン事務所、Buchegger, Denoth, Feichtner DESIGN のメンバーでもある Thomas Feichtnerは、the University of Arts and Industrial Design Linz 卒業後の1995年から自身のデザインスタジオを構えデザイナーとして活動しています。
スタジオは主にスポーツメーカーなどの商品デザインを行っていましたが、2001年にBernhard Buchegger と Michael Denoth と共にBuchegger, Denoth, Feichtner DESIGNを設立すると、活躍の場はプロダクトデザインなけではなくビジュアルアイデンティティーやコミュニケーションデザインなど多方面のデザインへと拡大してゆきした。
その一方でプロダクトデザインへの実験的な探求心はより一層深まるばかりで、彼の近年のプロジェクトには、この実験的なアプローチが多く採りいれられています。

2009年の新作 Pixel Chairは、自動車のボディ成型と同様の技術が用いられたスチール製のアームチェアです。4本の脚とバックレストは座面からひと続きとなっており、へミングなどの曲げ加工によって十分な強度を得ています。また、折り曲げらたスチールシートの各部は、壁式構造として機能しています。
Mayas Bedは、高床式のユニークな形状をしたベッドです。3つの大きなヘッドボードが特徴で、花びらのようなフォルムはアニメのみつばちマーヤの冒険にインスピレーションを得ています。ベッドの高さは1mほどあり、みつばちのマーヤ同様に花びらに包まれて眠るような安心感と平穏を体験をすることができます。その発想はどこか懐古的でありながら、Mayas Bedのフォルムは近代的で、彫刻のような美しさをたたえています。
Filioもまた、Thomas Feichtnerの得意とする幾何学的要素によって構成されています。宝石のカットを想わせる複雑なデザインのリングは、息子の出産祝いとしてThomas Feichtnerが妻にプレゼントしたものです。Filioというネーミングは、息子を意味するfiliusというラテン語からきています。


以前の関連記事はこちらです。
Buchegger, Denoth, Feichtner
posted by DL at 15:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | furniture

Jul 03, 2009

Noe Duchaufour-Lawrance


Derby
(c)Martino Ramazotti, Adriano Brusaferri



Hinterland
(c)Neonata



Estate chair, Beside you sidetable
(c)Riccardo Bianchi



Remanence
(c)Baccarat


フランスのパリで活動するデザイナーの Noe Duchaufour-Lawrance
彼は、彫刻家であった父親の影響から彫刻を学びますが、後にLes Arts Decoratifs で家具デザインを学んでいます。
卒業後は、それまでの創作経験やバックグラウンドを活かし様々なプロジェクトに関わりましたが、2002年にロンドンのレストランSketchのアートディレクターとしてインテリアデザインを手がけると、そのセンスは世界中から高い評価を得て彼は一躍有名になりました。
翌年2003年に自身のスタジオ Neonataを設立してからは、インテリアデザインだけでなく、プロダクト、家具と幅広いデザインに取り組み、多くのメーカーやギャラリーから作品を発表しています。2007年には家具見本市Maison et Objet で、Createur de l'Annee(Designer of The Year)賞を受賞し、彼のデザインタレントは家具デザイン業界の知るところとなりました。
現在スタジオは、香水のパッケージングからホテルなどの大規模なデザインまで、大小問わず様々なデザインプロジェクトを手がけています。

Derbyは、2009年にイタリアのZanottaから発表された新作です。ポリウレタンのフォームをカウハイドレザーの張地で包み、上質な座り心地を実現しています。スウィベルフレームもラインナップしており、回転式アームチェアのバリエーションも選べます。
フランスのAnhaというメーカーからリリースされている新作のHinterlandは、花を独特な方法で活けるフラワーベースのシリーズです。長方形の花瓶の一辺に設けられたくぼみに草花を活けます。直線からなる花瓶のフォルムが有機的な草花との印象的なコントラストを生み出します。
Estate、Beside You 共に、2008年にイタリアのCeccotti Collezioniから発表された家具シリーズの一部です。このほか、Noe Duchaufour-Lawranceは近年多くの作品をCeccottiから発表しています。Ceccottiは、2009年のミラノで発表したJaime HayonによるTwentytwoというアームチェアが話題となったイタリアの木工家具メーカーです。
フランスのBaccaratのために製作されたRemanenceは、ブランドの再概念化を試みた実験的な作品です。ブランドの持つイメージや形式から距離をおくことで、Baccaratの本質を再認識しています。光を受けると、巨大な鏡のなかにクラシカルな燭台の輪郭が浮かび上がります。


posted by DL at 14:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | furniture

Jun 29, 2009

Giorgio Biscaro


Atlas


Booaz


Cobu suspension Lamp


Muscle Wardrobe

イタリア、ベネチア近くのTrevisoで活動するデザイナーの Giorgio Biscard
彼は、The University Iuav of Veniceでインダストリアルデザインを学びました。卒業制作として当時はまだめずらしかったLEDを使用した照明をデザインすると、それがFoscariniの目にとまり、卒業後はFoscariniのデザイナーとして働きます。その後は、Doimo Group やBosa Ceramicheなど様々なメーカーと仕事をし、近年では建築事務所のNuovostudioでベネチアビエンナーレのプロジェクトに関わり、また、イタリアのバス用品メーカーDiseniaのアートディレクターも務めました。
2007年からは、 SeeMantic Designという自身のデザイン活動を開始し、2009年のサローネサテリテではプロトタイプを含む多数の作品を発表しています。

Atlasは、2009年にイタリアのSlideからリリースされたインドア、アウトドアどちらでも使用できるベンチです。パブやバーなどの店内で喫煙が許されていないことが多いヨーロッパ諸国で、大勢のスモーカーが店の前に駐車されている車に腰掛けて喫煙しているのを見て、Giorgio Biscard はこのベンチをデザインしました。そのため、当初は座面が車のボンネットと同じ高さでしたが、商品化にあたって現在のものに高さが変更されました。
Booazは、Bosa Ceramicheからリリースされている陶製のペンダントランプです。長い柄を持つ球状のシェードは、懐中電灯をモチーフにしています。通常の懐中電灯はごつごつとしたロボットのようなものが多いのですが、Booazは、なめらかで美しいラインを持ち、セラミックの素材感を活かしたものとなっています。
Cobu suspension LampとMuscle Wardrobeは、Giorgio Biscardが2009年のサローネサテリテで発表したプロトタイプです。Cobuは、ガラスのシェードの中にコルクを敷いたランプです。直接的に下方向へ光が照射されることはありませんが、間接照明としてオーガニックで温かなあかりがコルクのシェードを通してあたりの空間を照らします。
Muscleは、扉のない新しい収納システムの提案です。鳥かごのようにケースのまわりにゴムのロープが張られ、その隙間からどんどんものを詰め込んでゆくことができます。きちんと整理整頓して物を収納するためのストレージというよりも、たくさんの物を自由に収納するためのものです。
サテリテのブースでは、このほかダイニングテーブルやアームチェアなど、いくつかのプロトタイプが同時に発表されました。
posted by DL at 14:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | furniture

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