May 18, 2009

Paul Loebach : new works


Himmeli


Super Bowl


Wood Vase

ブルックリンで活動するデザイナーのPaul Loebachの新作が、6/1までマンハッタンのPaul Smithストアに展示されています。

Himmeliは、ヒンメリというフィンランドの伝統的なクリスマスオーナメントにインスピレーションを得たライティングシリーズです。本来のヒンメリは、麦わらを正八面体などの幾何学形に組み合わせて作られた装飾品ですが、Himmeliライトはアルミパイプと高強度の細線を用いてヒンメリのような幾何学的なシェードを形作っています。シャンデリアやペンダント、スタンドライトからなるHimmeliシリーズは北欧の職人とともにデザイン、製作されています。
Super Bowlは、小物入れであるボウルと棚板がシームレスに連結したブックシェルフです。平面とボウルや花瓶などのオブジェクトをスムーズなラインで結びつけるデザインは、Paul Loebachの得意とするところで、Super Bowlも彼の木工美学に基づいた作品です。
Wood Vaseシリーズもまた、先端の木工技術によって実現した作品です。CNC技術を使ってメープルのソリッドウッドをなだらかな曲線を持つ2つのパーツに削り、それをつなぎあわせて花瓶としています。Wood Vaseは、木を使った構造体やCNCなどの最新技術の可能性への探求心から生まれました。

Paul Loebachは、このほかにも壁掛け時計やミラーなどいくつかの新作を4月のミラノで発表しました。
これまで木工を中心とした作品を製作してきたPaul Loebachですが、今回のコレクションではアルミなど新たなマテリアルにも挑戦しています。


以前の関連記事はこちらです。
Paul Loebach
posted by DL at 15:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | furniture

May 15, 2009

Sander Mulder


snap shot: milan 09


Pandora


Voronoi


Carat

design: Sander Mulder
photo: Neils van Veen & Sander Mulder


オランダ北ブラバントのVeldhovenで活動するデザイナーの Sander Mulder
彼はDesign Academy Eindhovenでデザインを学んでいます。アカデミー卒業後から5年間にわたり、デザイナーのDave Keuneとコラボレーションを行っていましたが、現在はそれぞれが個別にプロジェクトを進め、Sander Mulderも自身のスタジオ名で活動を行っています。
スタジオは家具や照明を中心に手がけ、革新的で個性的な作品を多く発表しています。

Pandoraは、収納の原型ともいえる輸送用コンテナを模したストレージシステムです。カラフルで堅牢なモジュールは、各地の港やコンテナヤードに積み上げられた色とりどりのコンテナにインスピレーションを受けています。Pandoraは、構造から扉のロックまでコンテナと同様の機構を採用しており、各モジュールの重量は小さいもので90kg、大きなものでは120kgと非常に重厚です。並大抵の重さではありませんが、輸送用コンテナ同様にスタッキングすることも可能です。
その一方で、Voronoiは非常に繊細で複雑なフォルムをもつ花瓶です。ボロノイ図をモチーフとしたフレームの立体構造は、ラピッドプロトタイピング技術によって実現しています。目標とする最終的な仕上がりよりも、構造過程の姿のほうが優れている事例もままある、ということをVoronoiは具現化したものであり、その構造過程の美しさに焦点があてられています。
Caratもまた、幾何学的な造形美をもつ作品です。ダイヤモンドのファセットカットのように、ランプシェードは54の面で構成されています。シェードはアルミをアノダイズ処理したもので、宝石のような輝きをもっています。ペンダントのほかにフロアーランプもバリエーションに並んでいます。
posted by DL at 14:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | furniture

May 13, 2009

studioroom906 : at Galleria Rossana Orlandi


The Weight of Light






150ml

ストックホルムで活動するstudioroom906から、2009年のミラノで発表された新作の情報が届きました。

The Weight of Lightは、オーク材を使用したプリミティブなアームライトです。2本のアームの先には光源となるバルブと、金属製の分銅がつけられており、この分銅の数によってバルブの調光を行います。メカニズムは非常にシンプルで、分銅の重力を利用して送電量を調節しています。アームの片側に100gの重りをひとつぶらさげるごとに10Wの電力が供給され、そのエネルギー分の明かりがバルブに灯ります。重りを吊るすというフィジカルな行為によって、光というものを触覚的に認識することができるライトです。
5つの磁器製テーブルウェアがセットになった150mlは、それぞれが異なる形状をしていますが、容量はすべて150mlとなっています。150mlは、目に見える容姿によっていかに容量というひとつの事実が視覚的に曖昧になってしまうのかを実践したもので、ひいてはオブジェクトの本質というものも同様にレッテルや見た目に惑わされやすいということを示唆しています。

studioroom906は、このほか卵の殻を利用した作品など数点をデザインウィーク期間中にミラノのギャラリー Galleria Rossana Orlandi で発表しました。


以前の関連記事はこちらです。
studioroom906 : new works
posted by DL at 13:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | furniture

May 11, 2009

ADDI


Issit



Billy's Brother


Piano

スウェーデン南部のKalmarで活動する ADDI
ADDIは、2006年にJohan Malmqvist と Andreas Karlssonによって設立されたデザインスタジオです。
設立当初はADDinovationとして活動していましたが、2007年よりADDIとスタジオ名を変えています。ADDIは、もともとADDinovationを短くしたものですが、同時にA Dedicated Design Imperiumの頭文字でもあります。
スタジオはプロダクトデザインを中心に活動していますが、これまでにKalmar市内の建造物や公共施設などの照明デザインも多数手がけています。

Issitは、2009年のStockholm Furniture Fairで発表されたADDIの新作です。Issitは、公共施設などのラウンジスペースで使用することを前提としてデザインされたもので、花のつぼみのように格納された3つのイスを引き下げて腰を掛けます。席を離れると、イスはまたもとあった上方へと自動的に戻ってゆきます。Stockholm Furniture Fairをきっかけに、Issitは製造メーカーが決定し、製品化にむけてプロジェクトが進行しています。
Billy's Brotherは、フレームに大胆な傾斜をつけたブックシェルフです。構造は格子状のいたってシンプルなものですが、全体のねじれるようなフォルムがシェルフを個性的なオブジェクトに仕立てています。棚の傾斜によって、中に収納したものが床へ落ちてしまいそうな印象を受けますが、実際には棚板は水平でものが下に落ちることはありません。Billy's Brotherは、DePadovaが主催したコンテストにノミネートされています。
Pianoは、自転車のパークスタンドをかねたベンチです。ベンチの白色と自転車のタイヤの黒色が、ピアノの鍵盤のようなくっきりとしたコントラストを生み出します。このほかADDIは、スウェーデンの自転車メーカーPilenとのコラボレーションで、自転車のコンセプトモデルもデザインしています。
posted by DL at 14:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | furniture

May 08, 2009

Fredrik Farg


Modus:cover


RE:cover


photo: Marina Sahlander


Coat collection

スウェーデンのヨーテボリで活動する、若手デザイナーのFredrik Farg
彼の作品の多くは、ファッションやアートと深い関わりを持ち、詩的な表現に満ちています。その独創的なフォルムの作品は、ただユニークであるだけでなく、個性的なデザインのなかに機能性や日々の生活をより快適にするための工夫が凝らされています。

Modus:coverは、今年のミラノで発表された新作のキャビネットシリーズです。キャビネットをファッション雑誌で覆い、その上から雑誌がほとんど見えなくなる程に黒いペイントとワニスを塗り重ねています。アイデアは、古い家屋の改修をしているときに、壁紙のうらから古い新聞紙がでてきたという奇妙な経験にインスピレーションを得ているといいます。
ストックホルム家具見本市ですでに発表されているRE:coverコレクションもまた、同じく今回のミラノの展示に並びました。フリーマーケットで手に入れた古いダイニングチェアの背もたれを分解し、フェルトでデコレーションをあつらえたものを新たに取り付けています。プロジェクトは、時を経てもかわらず美しくあるものに焦点をあてており、流行に左右されない伝統的なテーラーメイドのスーツやジャケットの要素をインテリア家具に取り入れています。長く愛されているファッションを用いたRE:coverは、昨今のめまぐるしいトレンドへのアンチテーゼとも受け取ることができます。
Coat collectionも同様に廃れることのない永続的なファッションからインスピレーションを得た作品で、テーラードジャケットとドレスシャツをテーマとしています。イスの構造やディテールはファッション的な要素をモチーフとしており、ファブリックの留具にはカフスボタンと同じ機構が用いられています。以前より発表されているCoatですが、2009年にMateriaのコレクションに入り、新作としてリリースされました。

posted by DL at 14:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | furniture

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