Sep 04, 2007

INEKE HANS/ARNHEM


Ordinary Furniture 2005


Forest for the Trees


Black Gold Modular Porcelain


Garlic Crusher for Royal VKB

オランダ東部の街 Arnhem (アーネム、アルンヘム)のデザインスタジオ、INEKE HANS/ARNHEM 。デザイナーのIneka Hansが、1998年に設立しました。
Ineka Hansは、ロンドンのRCA(Royal College of Art)でファーニチャーデザインを学んでいます。RCA卒業後は、イギリスのHabitatでプロダクトデザイナーとして活動し、その後オランダで自身のスタジオをスタートさせました。スタジオのデザインワークは、家具やインテリア、プロダクトデザインと幅広い分野に及びます。

Ordinary Furnitureは、Ineka Hansが1997年から作り続けているもので、少しづつバリエーションを増やしてきました。当初は、背もたれのないシンプルなイスとテーブルのセットでしたが、2005年にはバースツールとローチェアのセットが、またカラーもイエローがコレクションに加わりました。Ordinary Furnitureでは、彼女は過剰なデザインを避け、普遍的なものを求めました。一見すると木製の家具に見えるのですが、近くで見るとそれがリサイクルプラスティックからできているのがわかります。
Forest for the Treesは、人々が昔から木の枝にいろいろなものを引っ掛けていたという点に発想を得たコートラックです。作品が最初に発表された2003年にはMDFを使用したものでしたが、2005年にLensveltからスチール製となって発表されました。ラックの構成はシンプルで、レーザーカットされた2枚のスチールから成ります。
Black Gold Modular Porcelainは、いくつかの部品を組み合わせてつくる陶器のテーブルウェアです。直線や曲がったパイプ、プレートなどの部品の組合せによって、多様にバリエーションが広がります。通常黒色の色素は陶器を弱くするのですが、それでも黒というカラーは、コレクションに余りある魅力を与えています。
Ineka Hansは、Garlic Crusherのような実用品も手がけています。このGarlic Crusherは、2005年にRed Dot Award、2006年にはDesign Plus Awardを受賞しています。

Ineka Hansは、CappelliniやSwarovski、Alessiなど数々の著名なクライアントから作品を発表しています。その作品群も家具からジュエリーまで幅広いジャンルをカバーしています。
アムステルダムやアイントホーフェンのデザイナーが注目されるダッチデザインのなかで、Ineka Hansは、彼らに負けず劣らずの勢いを見せています。
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Aug 31, 2007

Big-Game


Patere


New Rich Collection


Styrene


Bold Chair

スイスのローザンヌとベルギーのブリュッセルを拠点として活動しているデザインスタジオ Big-Game 。スタジオは、Elric Petit、Augustin Scott de Martinville 、 Gregoire Jeanmonodの3人のデザイナーからなります。彼らは、ローザンヌのECAL(スイス州立ローザンヌ美術大学)に在学中に出会い、互いの共通項を見出すとすぐにBig-Gameを結成しました。

Big-Gameの最初のコレクションとなるHeritage in Progressは、2005年のミラノで発表されました。コレクションでは過去の産物と現代のライフスタイルがテーマとなっています。
コレクションのひとつPatereは、コートフックですが、一般的な地味で控えめなフックとはひと味違います。Patereは、18世紀の典型的な人物像のシルエットをモチーフにして、フックに個性を付加しています。
2006年にケルンのimmで発表されたのが、New Richです。Bicのボールペンやライターなどのマスプロダクトとラグジュアリーの融合がコンセプトです。画鋲やアップルのヘッドフォン、スウォッチなどの一部にゴールドを使用し、まったく新しいジュエリーのあり方を提案しています。
Styreneは、発泡スチロールから作られてるペンダントランプです。シェードを構成するのは2等分された部品で、それをつなぎ合わせるのには粘着テープが使用されています。これは、工業製品のパッケージングに着想を得たもので、ランプの組み立てを簡易化しています。
パイプの組み合わせによってできたBold Chairは、2007年のコレクション、Plus Is Moreのひとつです。フレームには靴下のようにファブリックのカバーがかぶせられています。

2004年にベルギー、フランス、スイス出身の3人のデザイナーが立ち上げたBig-Game。彼らは、毎年コンセプトに基づいたコレクションを発表しています。Big-Gameは、各地の展示会に参加し、メディアにも広く取り上げられたりと、徐々に知名度を上げつつあります。
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Aug 28, 2007

FORM US WITH LOVE


Origami Chair
photo by Anton Sucksdorff



Group of Trees


JellyFriends Light
photo by Fredrik Granvik



Bendable Interior Objects

2005年、スウェーデンのストックホルムに設立されたばかりの新鋭デザインスタジオ FORM US WITH LOVE 。スタジオは、Petrus Palmer、 John Lofgren、 Jonas Petterssonの3人からなります。
FORM US WITH LOVEは、製品、アイデンティティー、環境といった面で継続的に維持されるデザインを使命としています。彼らは真にデザインを敬愛し、他の人々との差別化を誇りにして、型にはまらないデザインに取り組んでいます。

日本の折り紙は、数々のデザイナーにインスピレーションを与えてきましたが、Origami Chairもまた、折り紙にインスパイアされた作品のひとつです。Origami Chairは、光と影を意識し、美しい造形のイスを模索した結果生まれたアイデアです。材質はアルミで、パッド部はウェットスーツと同素材でできています。
Group of Treesは、FORM US WITH LOVEが提案するオーガニックデザインのパーティションです。ひとつひとつの部品を組み合わせてできあがる木のモチーフは、退屈で四角い従来品にはない新鮮さを空間に与えます。表面には消音効果の高いポリエステルフェルトを使用しています。Group of Treesは、Red Dot Design Awardを受賞しています。
8月末から始まる新たなプロジェクト、Bendable Interior Objects (B.I.O)は、リサイクル可能なアルミを使用した組立式のコレクションです。B.I.Oは、パッケージングや組み立て、搬送や環境への影響といった今日的なトピックをコンセプトとしています。B.I.Oは、フラットなシートから部品をはずし、手で折り曲げて組み立てます。店から簡単に持ち運びのでき、省スペースでコストや環境への影響を軽減できます。

まだ設立間もないFORM US WITH LOVEですが、サローネやストックホルム、ICFFをはじめ各地の展示会に積極的に参加しており、徐々にその知名度を上げています。
FORM US WITH LOVEは、人と人工物との相互関係や新たなイノベーションを模索し、常に前へ前へとつき進んでいます。
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Aug 27, 2007

Demelza Hill


Snap and Dine


RugBag


New Lease of Life


Pulp Everyday

プロダクトデザイナーの Demelza Hill は、イギリスのブライトンにある Brighton University で3Dデザインを学びました。彼女はもともとイギリス南東部のHertfordshire出身で、アートの基礎はロンドンのKingston Universityで学んでいます。
Demelzaは、日々のオブジェクトや素材に対する人々の認識という点に挑み、作品とユーザーとの相関関係を探ります。
彼女は、作品に幅広い素材と技術を使用し、ユニークで人々の目を惹きつけるデザインを生み出します。

Snap and Dineは、使い捨てのカトラリーをプラモデルのように一枚のプレートにセットにしたものです。フォーマルなカトラリーのレイアウトは、時を経て忘れられたマナーやエチケットの補填が意図されています。容易に持ち運びができるので、アウトドアでもきちんとしたカトラリーを使って食事をすることができます。
RugBagは、名前の通りですが、バッグとラグマットを一体化したものです。ピクニックの際に、いくつもバッグや荷物を抱えることなく、全てをひとまとめにする便利なバッグです。目的地では、バッグからワインや食事を取り出し、バッグを広げればラグマットが現れます。食事の後は通常のバッグとして街歩きで活躍します。
8点のデザインもブランドも異なるグラスのセットからなるNew Lease of Life。ばらばらに集められた中古のグラスの土台部をペイントし、同じ高さにラインをあしらうことで、あたかもセットであるかのような統一感を実現しています。不揃いの中古グラスに新たな生命を吹き込み、うまくひとつの作品として再生させています。

Demelzaの作品は、実に多様な素材が用いられています。フェルトやニット、Pulp Everydayにみられるような再生紙など。そこには、彼女の創造への探究心が表れているように感じます。
Snap and Dineは、今年のミラノサローネの期間中にBritish Councilが主催した Top Ten/Dieci e Lode 展に参加しています。この展示会は、学生のデザインコンペから、 Tom Dixon らの審査員によって選出された10人の作品を展示するというものです。
その実力は折り紙つきで、大学卒業後の彼女の本格的な活動が楽しみです。
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Aug 24, 2007

Tjep.


Signature


Chair of Textures


Love Heart


Table Accident

最近オランダ人デザイナーの紹介が多いのですが、今回はオランダのアムステルダムで活躍するTjep.を紹介します。
Tjep. は、Frank Tjepkema と Janneke Hooymans の2人によって設立されたデザインスタジオです。
Frank と Janneke は、the Design Academy Eindhoven で学んでいた90年代に出会い、その後の2001年に2人はTjep.を立ち上げます。
Tjep.を始めるまで、彼らはそれぞれ活動をしていました。
Frankのデザインしたもののいくつかは、Droog Designのコレクションにも選ばれており、PhilipsやLevisなどの有名メーカーとも仕事をしています。
JannekeはTjep.を始める前にデザインスタジオのNeosisやMarcel Wanders のもとで経験を積んでいます。また、彼女は、Carlijn KriekaardとともにZus&Zusというデザイン会社を設立しています。

2003年にDroog Designから発表されたSignatureは、さまざまなサイン(文字)をかたどった一輪挿しです。この作品はRon Aradと彼のステレオリトグラフィー(光造形)を用いた作品へのオマージュとなっています。
Chair of Texturesは、Droog Designと Barry Friedman Ltd.主宰の展示会Smart Decoへの参加作品です。レーザーカットされたスチール板を重ねてひとつのデザインを完成させています。大きな蝶と脚部の炎が、イスに個性を与えています。
7つのテーブルが複雑に組み合わされ、ひとつの大きなテーブルとなっている Table Accident 。このテーブルは、アムステルダムの広告代理店の会議室にセットされました。様々なデザインとカラーの組合せを持つTable Accidentは、何か新しく力強いものを生み出す際に、異なるものの見方、モチベーションや発想の中心となります。どこにでもある退屈で大きな会議机からは出てこない、クリエイティブなアイデアがそこから生まれるのかもしれません。

Tjep.の作品はアムステルダムやユトレヒトをはじめ、多数の美術館に収蔵されています。また、世界各地の展示会にも参加しているので、今後もTjep.の作品にふれる機会は多くありそうです。
posted by DL at 13:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | design

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