Jul 23, 2007

CagninaDesign


Outdoor


Levita


Slide


Infinito

若きアルゼンチンのデザイナー、Franco Marino Cagnina は、1998年から2003年までの5年間、コルドバ国立大学でインダストリアルデザインを学びました。その後の2006年から2007年まで、コルドバカトリック大学で経営学を学んでいます。
デザイナーとしての活動は在学中の2002年に、アルゼンチンのSGVというメーカーに自動車用部品のデザインを依頼されたことに始まります。2004年には、アメリカのカンザスシティーにあるデザインとマーケティングを請け負う、Winntechでインダストリアルデザイナーを数ヶ月間務めますが、アルゼンチンで自らのスタジオを開設するためにひとたび帰国します。
Francoが設立した IdeomatiK は、ウェブデザインやグラフィックデザインを手がけ、数々のクライアントを抱えています。しかし、彼は2年ほどでIdeomatiKをパートナーに譲渡し、デザイナーとしての道を模索し始めました。
現在では、再びアメリカのWinntechでリードデザイナーを務め、その傍らでフリーランスとして自らの作品にも力を注いでいます。
Levitaは、カップと小皿が一体となったトレイです。カップはトレイにクリップ式でセットすることができ、持ち運び時にカップが倒れないように固定されます。カップの下部にスリットが入っており、トレイのくぼみにカップを差し込むようにして使用します。
Infinitoは、携帯用mp3プレイヤーですが、そのフォルムはビデオゲームのコントローラーを連想させます。画像ではわかりませんが、側面上部にも操作ボタンがあり、あたかもゲームをするかのような操作感になっています。イヤホンも本体同様に流線的なフォルムをしています。

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Jul 18, 2007

Vespa Advertising : vol.2


1955


1960 Kenia


1960 Portugal


1960 Brazil

世界中で愛されている人気スクーター、ピアジオ社のVespa。その広告の第2弾です。あまり目にしない、おもしろい資料もあるので、もう少し紹介したいと思います。
1955年のポスターは前回にも少し紹介したフランスのイラストレーター、Raymond Savignac(レイモン・サヴィニャック)の作品です。彼はモンサヴォンの牛乳石鹸のポスターを注文なしに勝手に描き、それが認められ一躍有名になった逸話はあまりにも有名ですが、日本では森永チョコレートやサントリーのイラストを手がけたことでも知られています。Vespaでのポスターも鮮やかな色彩とわかりやすいデフォルメされたキャラクターがサヴィニャックらしい作品です。
残りの3つは、全て1960年の広告です。ケニアのものは白黒のいたって質素なデザインです。当然べスパに跨るのもケニアの人を意識して描かれています。レイアウトもイラストも直線的で、スクーターの実用性が伝わってきます。
うってかわってポルトガルのものは、ラテンらしいカラフルで陽気なイラストになっています。移動手段としての実用性だけでなく、家族でのレジャーという用途を提案しています。50〜60年代の本格的な自動車の普及に対するオートバイ業界の、巻き返しを図る姿勢が垣間見られます。
急速に進むモータリゼーションの負の側面を逆手にとっているのが、ブラジルの広告です。ひしめきあう自動車渋滞の図とeconomiza tempo すなわち、時間を無駄にしないという文字。下のほうでは、安いコスト面もアピールしています。交通渋滞のない、経済的なオートバイの利点を全面に押し出した広告です。
いろいろと広告をみていくと、そこにある様々なメッセージが見て取れます。単なる懐古としてデザインを楽しむだけでなく、その時々の背景を知ることができれば、もっと広告を楽しむことができるのかもしれません。

以前の関連記事はこちらです。
Vespa Advertising
posted by DL at 13:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | design

Jul 17, 2007

WAT design


Tree Hooked designed by WAT design + AMT


FLOW


ZER00:00


trestle

All items designed by WAT design


デザイナーのJan Habraken と Maarten Baptist によるデザインユニット WAT design は、オランダのEindhovenと、アメリカのニューヨーク、2大陸を舞台に活躍しています。
JanとMaartenの2人は共に、数々のデザイナーを輩出している the Design Academy Eindhoven で学び、2002年に彼らはWAT designを設立します。スタジオ名のWATは、Working Apart Together のイニシャルからきています。これは、彼らの哲学を表すものです。2人は個々のプロジェクトを進め、また、共同での作業もこなします。この彼らのスタイルがWAT designの幅を拡げています。彼らは2,000M2という広大なオフィスのインテリアから、食器などの日用品まで様々なプロジェクトに関わっています。
Tree Hookedは、同じくthe Design Academy Eindhoven出身のオランダ人デザイナー、AMT(Alissia Melka-Teichroew)とのコラボレーションによるものです。スチール製のラックは縦横ななめと自由に組み合わせることができます。帽子やコートなどを掛けるラックとしてだけでなく、部屋のデコレーションとしても楽しめます。
2006年に発表されたZER00:00は、世界中で最もシンプルな時計の一つです。時計を構成する部品は、回路基盤と電池のみ。デジタル時計のディスプレイ以外にはボタンも他の機能もありません。余計な機能やデザインを排除したミニマルな時計です。
現在、オランダとアメリカの2ヶ所を中心に数々のクライアントのためにデザインをしているWAT designですが、オリジナルのデザインや製品ラインを常に目標としています。各地の主要な展示会への参加は、彼らのゴールを見据えた行動の表れともいえます。今後もWAT designの作品に触れる機会は多くなりそうです。
posted by DL at 12:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | design

Jul 12, 2007

Vespa Advertising


1954


1961


1965


1972


2005

世界各国で多くのファンを持つイタリア Piaggio社のスクーターVespa。戦後多くのオートバイメーカーが乱立しては淘汰されていく中で、半世紀以上にわたり多くの支持を得ている理由には、べスパ自体の優れたプロダクトデザインや性能だけではなく、広告を含めたイメージ戦略によるところも大きいのではないでしょうか。今回はべスパの各国の広告を少し紹介したいと思います。
1954年のフランスでのポスターは、フランスを代表するイラストレーターのBernard Villemot(ヴェルナール・ヴィルモ)によるものです。彼は多くのポスターやイラストを発表していますが、オレンジジュースのoranginaのポスターを30年以上にわたり手がけたことでも知られています。同時代のフランス人イラストレーターに牛乳石鹸のポスターで有名なRaymond Savignac(レイモン・サヴィニャック)が挙げられますが、彼も1955年にべスパのポスターを手がけいます。
1960年代になると、若い男女のカップルが写真に多く登場します。自動車よりも手軽に手に入る乗り物だったオートバイは、当時の若者には人気でした。また、スカートを穿いた女性にも運転ができるスクーターのデザインは、男女を問わず幅広い層をターゲットにしていることがわかります。
1965年のタイでの広告は、全編タイ語であるにもかかわらず、うまくべスパのイメージを表現しています。Vespaのタイポグラフィーも、タイ語にうまく昇華しています。フォントにpiaggio社のブランドカラーを使用しているので、言葉がわからなくてもブランドイメージは伝わってきます。
2000年代に入ると、ポスターや広告に男女で楽しむオートバイというイメージは薄れつつありますが、やはりべスパらしい目を惹くものが多くあります。2005年のものもシンプルなレイアウトとカラーですが、インパクトは十分にあります。
ひとつの商品の広告の変遷を辿っていくと、時代背景やトレンドなどを垣間見ることができます。広告イメージが商品に与える影響と、両者の関係がよくわかります。
posted by DL at 12:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | design

Jul 09, 2007

nosigner


an chair


en


Spring Rain photo by Masaharu Hatta


水杖

日本の若きデザイナー nosignerは、プロダクトやグラフィックデザイン、そして建築デザインまで幅広く手がけます。
nosignerは、法政大学で建築学を、その後に慶応義塾大学大学院で建築家の隈 研吾氏のもと建築やデザインを学びました。
大学院在学中の2005年には自身のデザインスタジオ nosigndesign を設立しました。nosignという聞きなれない言葉、その由来はデザインに潜む不可視で無形の本質(nosign)からきています。
優れたデザインは形に表れない必然から新たに生まれ、永く残るものだとnosignerは言います。また、生活に密接に関わる優れたデザインは必然的に生み出され、それは必ずしもデザイナーによるものとは限らない。それではデザイナーが名前を名乗る意味とは何かと疑問を投げかけます。"ノザイン(nosign)”をデザインする者、そして名乗らない者という意味を持つnosiner。彼はnosignerとして、当たり前であること、というポリシーを持ち、自然なデザインを試みています。
an chairは、椅子と動物の類似性に着目した作品です。椅子のサイドを動物のシルエットになぞらえて、形にならない愛着をデザインしています。anchairは、徳島の宮崎椅子製作所によりハンドメイドで製造されています。nosignerの、マスプロダクトへのアンチテーゼともいえる作品です。
再生紙からできたen は、調味料サイズの筒状のものが一瞬で20cm程度に開き、鍋敷きへと変化します。ハニカム(蜂の巣)構造の鍋敷きは、見た目の優しさとは裏腹に1.6トンもの荷重に耐える屈強なつくりになっています。
Spring Rainは、春雨からできた照明です。天然の生分解プラスチックであるデンプン質は二次利用が可能であり、エコロジカルな作品です。
今後ますます高齢化が進む日本、杖の需要も増えていくのかもしれません。ただ、最初に杖を手にとるのには抵抗感が生じます。水が流れるようなフォルムを持った水杖は、その壁を越える、つい持ちたくなるような杖です。
nosignerは、国内の数々のコンペや展覧会に積極的に参加しており、多数の賞を受賞しています。日本の次世代を担う若手デザイナーのひとりとして、今後に期待し、注目していきたいです。
posted by DL at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(2) | design

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