Jul 17, 2008

decorate life









photo: Pietro Sutera
courtesy of Messe Frankfurt



7/4〜7/8までの会期でフランクフルトの messe frankfurt でdecorate life という見本市が開催されました。decorate lifeは大きく3つのトレードフェアと1つの展示会で構成されています。

出展企業は約3,000社で、日本からは6社が参加しています。中国の299社、インドの245社、台湾の112社など他のアジア諸国と比べると、その少なさが際立ちます。これは、比較的小さなオブジェクトの製造を行っている企業の出展が、この見本市には多いことに起因しているのかもしれません。
ファイナルリポートによると5日間の来場者数は約70,000人で、来場したバイヤーのうちの35%がドイツ国外からの来訪ということです。西欧諸国はもとより、日本や中東からの来場者も目立ったようです。ただ、ドイツ国内からの業者の来場は減っており、昨今の経済発展の停滞が、このような見本市にも暗い影を落としています。実際、出展者が見本市の期間中に得た受注量は例年に比べ減少傾向にあり、業界のある世論調査では41%の企業が、現在の経済状況を好ましくないと回答しているとのことです。
足踏み状態にある先進諸国の景気動向が、インテリア業界にも少なからず影響を与えているようです。

4つの展示会を簡単に紹介すると、Tendence Autumn+Winter は、2008年の秋冬シーズンやクリスマス商戦向けの製品を見ることができ、世界中で最も早く今年後半のトレンドをおさえることができる見本市です。展示されるものはインテリア用品全般で、家具からキッチン用品、ジュエリーまで幅広い作品を見ることができます。
Collectioneは、さらにその先の来年の春夏シーズンのトレンドをうらなう見本市です。フローラルなど季節感のあるものや、テーブルウェアなどが多く見られます。
Outdoor Livingでは、2009年にむけたガーデンファーニチャーやガーデン用品などが取り扱われています。
The Design Annualは期間中唯一、一般公開された展示会でハイエンドなデザインのショーケースとして、家具やライティングなどが展示されました。

全体的なトレンドを見ると、ナチュラルで控えめなデザインのものが多く見られたようです。素材は、木や天然繊維などとシルバーやステンレスなどを組み合わせたエレガントなものが、カラーではナチュラル志向を強調するようなホワイトやベージュ、ブラウンが多く見られたということです。
posted by DL at 14:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | messe

Jul 14, 2008

Taiwan Designers' Week 08' : The Story of Paper Cutting


Sumbrella by 呉協衝


Auspicious by 柯雅齡


Blooming Heart by 王儷樺


Harmony by 林緯山

Taiwan Designers' Week の中で、とりわけ台湾らしさを感じさせたプログラムが、The Story of Paper Cutting(前刀糸氏U)です。
この展示は、古くから中国文化と密接に関わってきた切絵細工をモチーフとしたもので、会場には26人のアーティストによる作品が展示されました。中国や台湾などで切絵細工は、住宅や衣服、結婚式の宴席など様々なシーンで見ることができる伝統的な技術ですが、展示はこの切絵細工の伝統を引き継ぎ、新たな可能性を探るものとして開催されました。
中国語での展示名にUがついている理由ですが、これは2007年に FUNction design club というグループによって開催されたワークショップ、前刀糸氏を受けたものです。
また、前刀糸氏は、paper-cutting を意味する中国語の剪紙という単語を組み替えた言葉遊びです。

Sumbrellaは傘の骨組みにビニールを2重に張り、その間に切絵を挟み込んだ非常にシンプルな構造です。日傘と雨傘どちらにも使用できます。晴天時には、太陽光によって地面に切絵のシルエットが浮かび上がります。
縁起の良いという意味のAuspiciousは、中国の切絵にみられる鳳凰の吉祥図案を花緒にあしらったサンダルです。吉を身に着けることができるうえに、サンダルとしてのデザインも秀逸です。
Blooming Heartも衣類と切絵を融和させた作品です。ファスナーによって2分割できるユニークな外套で、テキスタイルには対称のパターンが施されています。
Harmonyは、福をもたらすという図案がモチーフの蝿たたきですが、中央には大きく一團和氣という文字があります。これはharmonyとも関連深い中国語で皆が仲良く共生するという意味です。蝿を見つけ心穏やかではない時にも、この蝿たたきの一語をみて思いとどまることがあるかもしれません。
posted by DL at 13:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | messe

Jul 10, 2008

Taiwan Designers' Week 08' : Wall


Seize The Day by 黄皓群


Take Break by 吴協衝


Evolvement by 廖軍豪


Secret Mark by 劉晨旭

Taiwan Designers' Week 08' のプログラムのひとつ、Wall (牆) は、文字通り壁をテーマにした展示です。
身の回りのあらゆるところに存在する壁をキャンバスに見立てて、人とプロダクト、壁という三者間の相互関係を軸に21人のクリエーターが48の作品を展示しました。

Wallでは、no more words, just design というコンセプトを掲げており、会場の作品には詳しい解説がつけられていません。作品付近のパネルには、作品名やデザイナー名、作品の写真が記載されているだけです。これは、来場者が作品と緊密にコミュニケーションをとり、それぞれが作品について思いをめぐらせることを目的としています。ただ、作品は一見して理解できるものが多く、それでも十分に展示を楽しむことができます。
また、会場には作品を詳しく説明したカタログもあり、来場者の解釈とデザイナーのアイデアを比較することができるようになっています。

画像だけではわかりづらいものあるので、ここでは敢えて作品の簡単な説明を加えます。
Seize The Dayは、壁に直接打ち込んだ釘が文字盤の役割を果たし、時刻を表示する時計です。時計部の長針と短針にも釘を使用しています。
Take Breakは、小さめのウォールステッカーなのですが、壁に入ったヒビを木の枝に見立てて使用します。壁のヒビもデコレーションに用いてしまおうというポジティブなアイデアです。
Evolvementは、壁のスイッチパネルがそのまま上方に伸び、ウォールランプと一体となったもので、非常にスマートなライティングです。
Secret Markは説明するまでもなく、手裏剣をモチーフにした画鋲です。今までに様々なアイデアの鋲がデザインされてきましたが、手裏剣というのがアジアらしい発想です。
posted by DL at 13:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | messe

Jul 09, 2008

Ronan & Erwan Bouroullec, etapes









all images (c) ronan & erwan bouroullec


南仏Hyeresのthe Villa Noailles で開催されているRonan & Erwan Bouroullec, etapes という展示の様子が届きました。

この展示は7/4〜7/6の3日間、ノワイユ邸で開催された design PARADE 03 というデザインイベントの一環として開催されたものですが、展示は引き続き9/21まで公開されています。
会場にはブルレック兄弟によるインスタレーションのほか、スケッチやドローイングなどが展示され、彼らの作品製作のプロセスを垣間見ることができます。会場となったノワイユ邸の一室には、ブルレック兄弟による様々なプロジェクトが一堂に会し、 etapes(stages)という名に相応しい展示となっています。
展示はベルギーのGrand Hornu Images と共催になっており、ノワイユ邸での会期を終えたあとは10月から11月までスイス、ローザンヌのELAC(Espace d’Art Contemporain Lausannois)で、2009年の3月から5月まではベルギーのGrand Hornu Imagesで公開される予定となっています。

以前の関連記事はこちらです。
design PARADE 03
posted by DL at 12:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | messe

Jul 08, 2008

Taiwan Designers' Week 08' : Reincarnation


re-BENDON Chandelier by 莊瑞豪


Donut Chair by 盧袗雲


書生 by 李林穎+洪榕辰


阿媽的花布 by 黄嘉祥

Taiwan Designers' Week のメイン会場で行われたプログラムのひとつが Reincarnation (美麗轉世) です。
reincarnationとは、輪廻であるとか再生といった意味を持つ単語で、展示は不要となったものをもう一度プロダクトとして蘇らせることをテーマとしています。
昨今、sustainability(サステナビリティ)というキーワードが世界的にも関心を集めていますが、台湾も例に漏れず環境問題やライフスタイルのあり方というものが人々の大きな関心事となっています。
Reincarnationは、デザインの観点からアプローチした、サステナビリティに対するひとつの回答として、資源を再利用したプロダクトを展示しています。

莊瑞豪によるre-BENDONは、食に関するマテリアルを使用したコレクションです。プラスチックのレンゲをいくつも連ねたシャンデリアは、パントンのスパイラルライトを彷彿とさせます。シャンデリアの後方に見えるスクリーンは、飲食店のテイクアウト用のパックを幾何学模様にカットし組みあわせたものです。このほか、無数の割箸を使用したコーヒーテーブルや輪ゴムを座面に用いたスツールなどがひとつのプロジェクトとして展示されました。
盧袗雲のDonut Chairは、廃タイヤのチューブを使用したイスですが、表面はレジ袋を細かく裁断したもので覆われています。作品の傍らには、レジ袋を一日5枚使用すると年間365日で1,825枚にもなるというメッセージが書かれています。
書生は、李林穎と洪榕辰によるフラワーポットのシリーズです。読まなくなった古い本をくりぬき、植物の鉢植えとして再生しています。本から植物が生えているような書生は、ファンタジー世界の産物のような印象を受けます。
阿媽的花布は、台湾の伝統的な柄のテキスタイルを使用したドレスです。クラシカルなパターンと現代のデザインを融合させて、新しいスタイルを作り出しています。画像ではわかりづらいのですが、バックが大きく開いた大胆なデザインになっています。

このほかにもReincarnartionでは、10人のデザイナーによる8つのプロジェクトが展示されました。
posted by DL at 13:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | messe

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