Sep 21, 2007

Interview 05 : Hiroshi Kawano




今回のインタビューは、日本とスウェーデンの両国で活動する Hiroshi Kawano DESIGN の川野 博 氏です。
川野 氏はHiroshi Kawano DESIGNとしての活動以外に、スウェーデンのテキスタイルデザイナー Sara Berner とのコラボレーションを行っています。その活動は、国内外のメディアに取り上げられるなど注目を集めています。


DL(以下D): 以前は別業種の会社員として数年間働いていた経歴をお持ちですが、インテリアデザイナーに転向した理由は何ですか?
Hiroshi(以下H): 以前は外資系製薬メーカーで営業をしていました。営業自体は面白かったのですが、仕事に慣れてくるうちに自分自身で考え出したコンテンツを売り込みたいと考えるようになりました。そこで、生活全般に関わる提案が仕事であるインテリア・デザインの世界ならより自然に仕事を楽しめると考えたんです

D: 最も尊敬するデザイナーは誰ですか?また、彼/彼女からどのような影響を受けましたか?
H: フィンランドの建築家・デザイナーである、Juha Leiviskaです。ヘルシンキ郊外のミュールマキ教会の美しさには言葉を失いました。新規性・機能性だけではなく、何よりも審美性に妥協を許さない彼の姿勢をとても尊敬しています。また、スウェーデンのClaesson Koivisto RuneやTAFも全く同じ理由から尊敬しています。

D: あたらしい物をつくるときにインスピレーションを受けるものはありますか?
H: 手作業のプロセス(模型やハンドドローイングなど)を経たことで出来る些細な成果物から、後日インスピレーションを受けることがよくあります。

D: 今後チャレンジしたい素材や技法はありますか?
H: 真鍮や銅などの金属素材そのままの色に魅力を感じています。

D: 日本だけではなくスウェーデンでも活動されていますが、なぜスウェーデンなのでしょう?
H: 新規性・機能性・ユーモアだけに依存するのではなく、審美性も厳しく吟味する彼らの姿勢に共感しています。イギリス・ドイツ・フランス・イタリア・オランダ・スペインといった他のデザイン主要国との違いをそこに感じています。

D: 日本とスウェーデンのデザインシーンについてどう思いますか?日本人の視点から両者をみて、どのように感じますか?
H: スウェーデンの方が、フリーランス・デザイナーを支援する制度(制作奨学金等)が充実していると思います。Saraとのコラボレーションでは、僕らも昨年スウェーデンの団体や企業から好意的なご支援をいただきました。この点は大きな違いだと思います。また、最近のスウェーデンでは女性デザイナーの方がより面白い作品を発表しているように思います。

D: スウェーデン人のテキスタイルデザイナー、Sara Berner とともに作品を発表していますが、どのような経緯で彼女とコラボレーションすることになったのでしょうか?
H: 2006年のストックホルム・ファニチャー・フェアに参加したのですが、ちょうど彼女も出品していました。その際、多くのデザイナーの友人ができましたが、Saraとは友人としてだけでは無く、一緒に何かやってみたいなと思い、帰国後しばらくして、彼女にアプローチしました。

D: ジャンルも国籍も異なるSaraとのコラボレーションですが、どのようにして作品はうまれるのでしょう?
H: 僕はスウェーデン語がダメなので、英語でコミュニケーションをしています。スウェーデン語は、初めと最後の挨拶だけですね。(笑)
制作上のキーワードを決めたら、それぞれの制作プロセスをメールで全て公開・交換することで、日々インスパイアされながら、作品を仕上げていきます。また、何回かストックホルムのSaraのスタジオでもワークショップを行い、詰めの作業をしました。


D: 今後の展望や目標を教えてください。
H: 2008年に照明がフランスのメーカーから発売の予定ですので、今から楽しみにしています。また、Saraとのコラボレーションも長期的に続けていきます。僕のドリーム・プロジェクトは、猫のためのファニチャーなんです。(笑)彼らのための美しいファニチャーはまだほとんど見かけません。いつかきっと実現させたいと考えています。

D: 川野さんのように海外進出を考えている若き日本人デザイナーへ、アドバイスをお願いします。
H: ファニチャーやプロダクトに限ると、このデザイン領域は言語に依らないので、行動さえすれば世界中の方々から容易に感想をいただける訳です。これは大きなアドバンテージだと思います。活動の早い段階で、日本人以外の方々にもご自分の作品を紹介することで得られるフィードバックがきっとその方に有益な行動指針を与えてくれると思います。

24/08/2007
お忙しいところ、ありがとうございました。
次回作を楽しみにしています。

以前の関連記事はこちらになります。
Hiroshi Kawano DESIGN



D: What brought you to be an interior designer? I've heard you had had a few years of career in a different industry before becoming a designer.
H: I was a sales representative at a foreign pharmaceutical company. As I got used to the work I became to like my job. But eventually I began to think it would be better if I could sell something I created myself. Then the idea came to me that I would enjoy working in the area of the interior design where I could provide suggestions for people's living in general.

D: Who is the designer you respect the most? And in which way has she/he influenced you?
H: I would say Juha Leiviska, Finnish architect and designer. The beauty of Myyrmaki Church in Vantaa in the suburbs of Helsinki was just beyond expression. I very much respect not only the novelty and functionality of his work, but also his attitudes towards uncompromising aesthetics. I also respect Claesson Koivisto Rune and TAF of Sweden for the same reasons.

D: What inspires or leads you to new creation?
H: I often get inspirations from minor results I get from going through manual processes such as making models or hand drawings.

D: Are there any materials or innovations that you would like to try in the future?
H: I am attracted by the colors of iron materials such as brass and copper as they are.

D: You are working not only in Japan but in Sweden as well. Why Sweden?
H: I sympathize with the Swedish stance on strict criterion for aesthetics based on not just novelty, functionality and humors. This differs from other leading design countries, including the UK, Germany, France, Italy, Netherlands and Spain.

D: What do you think of design scenes in Japan and Sweden from a Japanese point of view?
H: I think there are more systems in Sweden than in Japan, such as scholarships to support freelance designers. Sara and I got favorable support from Swedish organizations and corporations last year when we collaborated. And I think there is a big difference in this regard. I also think that these days female designers produce more interesting pieces in Sweden.

D: You collaborate with Swedish textile designer Sara Berner. What were the events that led up to that collaboration?
H: Both Sara and I participated in Stockholm Furniture Fair 2006, where I made friends with lots of designers. Especially with Sara, I wanted to create something together as well as being friends. So I approached her a little while after coming home.

D: How do you create products in collaboration with Sara who has a different background both in nationality and genre?
H: I communicate with Sara in English because I don't speak Swedish. The only Swedish I speak are hello and goodbye. (laughs)
We decide on a keyword for a project, and then exchange each of our production processes by email. Inspiring each other in daily correspondence, we work on the project to completion. Also, I have visited Sara's studio in Stockholm a few times, where we did a workshop to finish the production.


D: What are your plans/goals in the future?
H: I' m excited that my lamps will be released by a French manufacturer in 2008. I will continue my collaboration with Sara on a long term basis. My "dream project" is to make furniture for cats. (laughs) I hardly see beautiful furniture for cats. I will bring this project to realisation someday.

D: Any advice or tip to young Japanese designers who aim to work worldwide like you?
H: Regarding furniture and product design, this area of design doesn't depend on languages. In other words, all you need to do to receive feedbacks from all over the world is to get on with it! This is a big advantage. Feedbacks you get from non-Japanese people by introducing your work at early stages will provide you with action guidelines, which will be valuable to you.

Hiroshi Kawano DESIGN
August 24 2007
posted by DL at 12:10 | Comment(0) | TrackBack(1) | interview

Sep 07, 2007

Interview 04 : Alexander Taylor



Scroll down for English.


イギリスを代表する若手デザイナー、Alexander Taylor 。現在はロンドンを離れ、ドーバーに程近いケント州のDeal(ディール)という街を拠点に活動しています。
今回はAlexanderに、デザイン論やロンドンの魅力など、いくつかの質問に答えてもらいました。


DL(以下D): デザイナーになったきっかけは何かありますか?
Alexander (以下A) : 実際にデザイナーになろうと真剣に考え始めたのは、大学をいよいよ卒業するという年になってからなんだ。その頃、様々な素材を使ってものを作ってみて、おもしろいものができたんだ。それからいろんなデザイナーや建築家のもとで学んだけれど、そのうちにもっと自分自身の作品を制作したいと思い始めたんだよ。

D: 最も敬愛するデザイナーは誰ですか?また、どの様な影響を受けましたか?
A: 直接何か影響を受けたという特定のデザイナーは思いつかないな。デザインのいろいろな側面はもちろん、これが一番大事だと思うけど、身の回りの出来事から様々なものを吸収したいと思っている。業種を問わず、その分野で卓越している人からはインスピレーションを受けるね。ErnestRaceにJean Prouve、 Achille Castiglioniといったデザイナーの作品は、とても素晴らしいと思う。素材や製作過程を理解し、生産性に配慮した実直なデザインが好きだね。

D: あたらしい物をつくるときにインスピレーションを受けるものはありますか?
A: 時にアイデアがふっと湧いて来ることもあるけれど、実際コンスタントにアイデアを出し続けるのは難しいと思う。僕の場合はアイデアに実体が伴わなければ早い段階でそれを捨ててしまうこともある。僕はだいたいまず素材や製品、クライアントが求めているものについてのブリーフィングを製作して、その後に何ヶ月もかけてコンセプトを練り上げていくんだ。ふとした瞬間にアイデアが浮かぶこともあるよ。例えば、Antlers coat hanger(シカの角をモチーフとしたハンガー)は、スキー旅行から帰ってきてから1,2週間後に思いついたんだ。アイデアがはっきりとしていたから、1時間半くらいでデザインが完成したよ。

D: デザインをするときに、気をつけていることはありますか?
A: 先にも述べたけど、デザインを決定するには実体や理由が必要なんだ。単に視覚的な要素だけではなくて、製作という観点からフォルムや機能というものをきちんと考慮しなくちゃならない。どんなデザインも正当な理由が必要だからね。もちろんユーモアと個性のある作品も好きだよ。

D: 今後チャレンジしたい素材や技法はありますか?
A: いつかペットボトルや電話などのマスプロダクションをデザインしてみたいと思ってる。たぶんそれは新たなチャレンジになるだろうし、それだけの規模のデザインをすることは、ものすごくやりがいがあると思うよ。

D: 訪日したことはありますか?もしあれば、その時の印象を教えてください。
A: 日本へは2度行ったことがあるよ。東京のE&Yのためにデザインした作品の出展で、どちらも11月のデザインウィークのときだけど。毎回東京はすごいところだと感激したよ。日本中のもっといろいろなところへ旅行してみたいね。

D: デザインという観点から、日本の伝統や文化についてはどう思いますか?
A: 日本のデザインシーンで僕がまず気付く点は、物事を完璧にしようとする欲望と情熱かな。間違いなくそれは小売業をはじめとする素晴らしいカルチャー構造に現れているよね。

D: ディールの街の良いところと悪いところを教えてください。
A: ディールへは昨年の終わりに家族と共に、広い空間と新鮮な空気を求めてロンドンから引っ越してきたんだ。ロンドンはとても刺激的で素晴らしい街だけど、環境を変えるのも結構良いものだよ。今の住まいは海のそばにあるんだ。まだまだ手直しするところがいっぱいある家だけれど、僕にとってはそれもクリエイションのきっかけになるよ。

D: ロンドンについてはどうですか?多くの人がロンドンを目指しますが、ロンドンのどのような点に人々は惹きつけられるのでしょう?また、このインターネット時代においても、まだ大都市にこだわる必要はあると思いますか?
A: ほかの大都市と同様にロンドンはエネルギーに溢れている。ロンドンでは自分が自分でいられるし、特にクリエイティブなエリアでは最新のアイデアやトレンドに触れることができる。そこに人々は惹かれるんじゃないかな。大都市では、全てのレベルでその業界の人間に会う機会があるし、その出会いこそ早い段階でキャリアを築く手助けとなり、間違いなく様々な可能性をもたらしてくれる。この人と人との関わりがとても大事なんだと思う。もちろん直に新しい作品に触れられるということもだけれど。インターネットは郊外にいても仕事をしやすくしてはくれるけど、僕はやっぱり1,2週間に一度は街へ出てるよ。

D: デザインを学ぶ日本の若者やデザイナーを目指す人に何かアドバイスをお願いします。
A: 僕からのアドバイスは、とにかく作ること!いつも僕はモデルを作るようにアドバイスしてるんだ。とくに最初は自分で制作・供給できるものをデザインすることに専念するようにとね。製造や素材についていくらか経験を積んでいくと、それがその後のデザインプロセスで大きな助けとなるんだ。パソコンの画面に向かってデザインしているよりも実際に立体物としてデザインを実体化することがとても大事だと思うよ。

Cheers, Alexander!!
This is absolutely fantastic to read for everyone right here, no doubt.


D: What brought you to be a designer?
A: Actually I only really became seriously interested in my final year at university, when I began experimenting and creating with various materials with some interesting results, then I began to follow various designers/architects work and became determined to realise and produce more of my own pieces.

D: Who is the designer you respect the most? And in which way has she/he influenced you?
A: I am not sure any individual designer has influenced me directly I try to take influence from many different aspects of design as well as most importantly of all what goes on around us. I take inspiration from people who excel in their field whatever it may be. I have a few designers who's work I have great admiration and they are Ernest Race, Jean Prouve and Achille Castiglioni. I like good honest design which has a consideration to production and is developed around understanding materials and engineering process.

D: What inspires or leads you to new creation?
A: Sometimes ideas just come, I actually find it difficult to constantly have ideas because for me everything has to have substance or I will discard it early in the development process I mostly create a brief around a material or production or I might look at what I think a company requires and then develop concepts often for many months. Other times its just a moment for example the Antlers coat hanger was actually a couple of weeks after returning from a skiing trip and it was just so obvious and I designed the piece in about half an hour.

D: What do you care about when you design a product?
A: As I have mentioned there has to be substance and reason for making decisions about the design, the form/function of the product must be considered not simply from a visual perspective but from a production perspective, every design decision must be justified. I also like products to have humour and personality.

D: Are there any materials or innovations that you would like to try in the future?
A: I would very much like the opportunity one day to design something for mass production, by this I mean something like a plastic bottle or a telephone etc. I think it would produce a completely new challenge and be highly rewarding to see a product I have designed in such volume.

D: Have you ever been to Japan? If you have, where did you go and how did you like it?
A: I have been twice, each time for design week in November as I have designed pieces for E&Y based in Tokyo. Each time I have been really impressed with the the city and would like to spend time traveling to more places in Japan.

D: What do you think about Japanese cultures or traditions from a design perspective?
A: One thing I could not help but become aware of the desire and enthusiasm to do things in the best possible way and this undoubtedly has resulted in some quite amazing architecture especially with the retail culture.

D: How do you describe the city of Deal where you've settled? in good or bad way?
A: I moved out of London at the end of last year with my family for more space and some fresh air, London is pretty intense and great for a while but then it is really good to have a change of environment. Now we live next to the Sea and have house which needs a lot of work doing to it but will allow for me to have some creative opportunities.

D: What about London? People often head there, which aspects in London do you think they are fascinated with? Do you think that we still have to gather round big city in this internet era?
A: London offers energy as with any large city. I think people are drawn to London because it offers the freedom to be who you want to be and to be in touch with the latest thoughts and trends especially within the creative environment. I think it offers the opportunity to meet people within the industry at every level and this undoubtedly can open doors and help with your career in the early stages. Its this interaction with people which is so important, as well as being able to see new work first hand. The internet era has made it easier to work out of the city however personally I still travel in every couple of weeks to keep in touch.

D: Any advice or tip to young japanese who are studying design and aim to be a designer?
A: My advise is to make! I always try and advise people to make models and actually in the beginning to concentrate on designing product they might be able to self produce and supply. If you can gain some experience with manufacturing and materials then this will all help the design process,I believe it is so important to try and realise designs in 3d as opposed to just designing on a computer screen.
posted by DL at 12:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | interview

Aug 17, 2007

Interview 03 : Louise Hederstrom



スウェーデン南部のMALMÖ(マルメ)で活動するデザイナーのLouise Hederstrom 。現在彼女は、デザインスタジオ Charming Unitを主宰しています。今回はサマーバケーション後、間もない彼女に10の質問に答えてもらいました。


DL(以下D): デザイナーになったきっかけは何かありますか?
Louise(以下L): 物心がついてからは、ずっと自分で絵を描いたり物を作ったりするのが大好きだったの。私の家は農場で、ママはとても手先が器用だったから、その影響が大きいと思う。兄や姉とは歳が離れていたから、いつも一人で遊んだり何かをすることに慣れていたし、クリエイティブに何かを作ることが楽しかったわ。その経験がこの職業を選んだ一番大きな理由だと思う。アイデアが浮かぶ瞬間がとても好きなの。

D: 最も敬愛するデザイナーは誰ですか?また、どの様な影響を受けましたか?
L: 以前ストックホルムにあるBjorn Dahlstromsのオフィスで一年半ほど働いていたのだけど、彼は素晴らしいデザイナーよ。すごく良い人でとても尊敬しているわ。彼からは自分のアイデアを信じるということを教わったし、彼のグラフィックワークからの影響も私にとってとても大切なものよ。

D: あたらしい物をつくるときにインスピレーションを受けるものはありますか?
L: 依頼された仕事からインスピレーションを受けて、そこから新しいアイデアがうまれることもあるわ。時にはそれが新しい素材だったり、やってみたいと思う技術だったり。ディスカッションや問題点、人と会うこと、アートやデザイン、実生活の中にあるもの全てからインスピレーションを受けるわ。

D: 今後チャレンジしたい素材や技法はありますか?
L: 常に新しい技術や素材にトライしているわ。環境にやさしい素材でごみを減らすことにつながるような作品を作ってみたいわね。

D: 訪日したことはありますか?もしあれば、その時の印象を教えてください。
L: まだ日本に行ったことはないけど、できれば今年の秋に東京に行きたいと思ってるわ。日本はとても訪れてみたいところなの。(この夏に"英語でしゃべらナイト*NHK"というテレビ番組の収録で、私のスタジオに歌手のボニーピンクがインタビューにきたのよ。)


D: デザインという観点から、日本の伝統や文化についてはどう思いますか?
L: 日本はとても興味深い歴史を持つおもしろい国だと思う。農業国から工業大国への変革には目を見張るものがあるわ。日本のデザインはとても高い評価を得ているし、シンプルでピュアな素材、自然と伝統に影響を受けたスカンジナビアと日本のデザインには何か共通点があるように感じるわ。でもその一方で、日本にはクレイジーでキッチュな面もあって全く別の人種がいる。日本という国はとても不思議ね。私は日本についてあまりよく知らないのだけど、本当に行ってみたいわ。

D: 一緒に仕事がしてみたい日本のメーカーやデザイナーはいますか?
L: 今年のミラノの展示会でBals Tokyoを見たのだけど、彼らの展示は素晴らしかったわ。あとCollexもすごく好き。

D: マルメの街の良いところと悪いところを教えてください。
L: マルメの街は大好きよ。海が近くて緑も多く住みやすいし、人々もフレンドリーで話しやすいと思うわ。マルメはスウェーデンで三番目に大きな街だけど、人口は28万人しかいないの。だから新しいトレンドが街にあふれていていろんな事が起こる大都市の感覚が懐かしいわ。マルメは新しい考え方で成長しようとしている。ここ15年間でずいぶんと変わって良くなった。でも文化や市民に対してやるべきことがまだまだあるわ。

D: 2005年にCharming Unitを始めた理由は何ですか?
L: その年に夫であるDan Jonssonとコラボレーションを始めたの。彼はグラフィックデザイナーで、私はそれまでは単独で活動していたのだけど、いよいよ一緒に会社を始めるときだと思ったのよ。

D: デザインを学ぶ日本の若者やデザイナーを目指す人に何かアドバイスをお願いします。
L: まずこの仕事を本当に好きでなくてはならないわ。全ての時間を費やすことになるしハードワークよ。そして自分自身と自分のアイデアを信じること。常に何かを学んでより良くなれるのがこの仕事の一番の醍醐味かしら。他のデザイナーからも学ぶことは多いけど、常に自分自身でやることね。ユーザーや仕事をともにする会社のことを考えて。あなたのイマジネーションはオリジナルだということを忘れないで。

Thank you Louise!!
I happily express my biggest gratitude for your coopration!


D: What brought you to be a designer?
L: When I grew up I loved to paint and make things by myself. I lived on a farm and my mum was very good at handicraft so I think that that inspired me a lot. My brother and sister were much older so I got used to playing and doing things on my own and I enjoyed being creative. I think that is the most important reason why I chose this profession, I love when ideas appear.

D: Who is the designer you respect the most? And in which way has she/he influenced you?
L: I worked at Bjorn Dahlstroms office for one and a half years in Stockholm and I think he is a fantastic designer and I also respect him a lot because he is a good person. He influenced me to believe in my ideas. He also works with graphic expression and that is also important for me.

D: What inspires or leads you to new creations?
L: Sometimes I get an assignment that is very inspiring and gives me new ideas. Sometimes it's a new material or technique that I want to work with. Discussion, problems, meeting new people, art and design and everything else in life actually.

D: Are there any materials or innovations that you would like to try in the future?
L: I try to keep up with new technology and materials. I would like to work some more with environmentally-friendly materials that could be used to reduce our waste.

D: Have you ever been to Japan? If you have, where did you go and how did you like it?
L: I have not yet, but hopefully I would like to come to Tokyo this fall. I really want to visit Japan. (This summer the artist Bonnie Pink made an interview here in my studio and for a Japanese television program, called "Can you speak English?")

D: What do you think about Japanese cultures or traditions from a design perspective?
L: Japan is a very interesting country with a very interesting history, the change from agriculture society to industrial one was remarkable. Japanese design has a very good reputation and I feel that there is some kind of connection between Scandinavian and Japanese designs. Simple, pure materials, inspired by nature and tradition. But there is also this other side, totally crazy, kitsch and a different kind of people. So I am very curious about Japan, I do not know enough and I really hope that I will visit your country.

D: Is there any company or designer you would like to work with in Japan?
L: This year in Milan I went to Bals Tokyo and they had a nice exhibition. I also like Collex very much.

D: What is the city of Malmo like in good or bad way?
L: I like Malmo because it is easy to live in, it's by the sea, and has a lot of green areas and I think that people are friendly and quite easy to talk to. Malmo is the third biggest city in Sweden with only 280,000 inhabitants, so I miss the feeling of a big city where a lot happens, where you can see new trends on the streets. The city tries to develop and think new and has changed a lot over the last 15 years for the better. Malmo has a positive feeling. But there is more to do about culture and taking care of the citizens.

D: What were the events that led up to "Charming Unit" in 2005?
L: That year I started to collaborate with my husband Dan Jonsson. He is a graphic designer, and before I had been working on my own but then it was the time to start our company together.

D: Any advice or tip to young Japanese who are studying design and aim to be a designer?
L: You have to love this profession because it takes all your time and it is hard work. But you have to believe in yourself and your ideas and the best thing about it is that you will just get better because you learn things all the time. Learn from other designers too but always do it on your own.Think about the users and the company that you work with.
Your imagination is unique.
posted by DL at 11:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | interview

Jul 13, 2007

Interview 02 : Rafael Simoes Miranda



ブラジルのリオデジャネイロで生まれ、現在はイタリアのミラノでインダストリアルデザイナーとして活躍する、Rafael Simoes Miranda。2つの文化を知る彼に、いくつかの質問に答えてもらいました。



DL(以下D):デザイナーになったきっかけは何かありますか?
RSMiranda(以下R):僕はいつも物事に対して興味と好奇心を持っている。物の考え方や見え方、そして素材の持つ色や質感がどのような働きをするのかなど。僕がデザイナーになったのは、この好奇心のせいかな。

D:最も敬愛するデザイナーは誰ですか?また、どの様な影響を受けましたか?
R:最も尊敬する人は、ブラジル人のモダニスト建築家Oscar Niemeyerだね。考え方や、環境や人に配慮したデザインプロジェクトについて、そして彼の強さに影響を受けたんだ。昨年Oscarのスタジオで彼と会ったんだけど、彼は100歳近いのに現役なんだ。最も重要なモダニスト建築家の一人である彼に実際に会えて、一世紀近くを生きてきてなおしっかりしているということがわかって。素晴らしい経験だったよ。

D:あたらしい物をつくるときにインスピレーションを受けるものはありますか?
R:自分を取り巻く環境、人々が必要としているもの、または単に見た夢かな。

D:今後チャレンジしたい材質や技法はありますか?
R:これまで僕は木や鉄といった日常的な材質、"ノーマル"な材質を使ってきた。けど、今回カーボンファイバーを使った軽い家具を作るプロジェクトに取り掛かっている。来年には見せられるといいのだけど。
あらゆる材質を使ってみたいね。新しい材質で新しい作品をつくるのにも興味があるし、すでにある製品を違った材質でつくるのもいいね。


D:来日したことはありますか?もしあれば、その時の印象を教えてくさい。
R: 日本には一度だけ行ったことがあるよ。残念ながら旅行ではなく仕事だったけどね。日立のデザイン部で一週間仕事をしたんだ。旅行をする時間はなかったけれど、良いところだったし、違った考え方や仕事に触れられた。

D:デザインという観点から、日本の伝統や文化的背景についてはどう思いますか?
R:非常に興味深い文化だと思うよ。ただ仕事に追われ過ぎじゃないかな?仕事のストレスも多いよね。その勤勉さゆえに日本は常にテクノロジーの最先端にいるわけだけど。
日本の持つデザインのバックグラウンドは素晴らしいね。今も進化し続けているし、日本のミニマリズムはいたるところで見かけるよ。


D:ミラノの街の良いところと悪いところを教えてください。
R:全体としては良い街だよ。過去の文化も素晴らしいし、もちろん今でも素晴らしい美術やフェアなど、見るところや学ぶところがたくさんある。ミラノでは、たくさんのことが学べるよ。この街で最悪なのは公害と家賃が高いことだね。

D:デザインシーンにおける、ヨーロッパと南米との一番の違いは何だと思いますか?
R:テクノロジーじゃないかな。南米はハンドメイドが多く、ヨーロッパは先進技術による機械化が進んでいる。残念だけど南米でのデザインはまだ成長過程の小さな子供のようなんだ。まだまだ学ぶべきものがあるし、投資も必要だと思う。

D:イタリアでは、工業デザインやプロダクトデザインはファッションデザインと何らかの関連があると思いますか?
R:もちろん。イタリアではファッションは最も重要なもののひとつだし、工業デザインにもたくさんのお金を費やしている。ファッション業界は多大な富と名声を持っていて、新製品にたくさん投資をする。例えば、今、僕はファッション業界でも大手のクライアントのために宝石や時計のデザインをしている。彼らはいつだって新製品に費やすためのお金を持っているのさ。

D:デザインを学ぶ日本の若者やデザイナーを目指す人たちに何かアドバイスをお願いします。
R:できる限りいろいろなところを訪れること、そして好奇心旺盛でいること。

Thank you Rafael!!
Looking forward to your new works.



D:What brought you to be a designer?
R:I always have been interested and curious in the way thinks looks, in the way it works and how it works, the colours and the felling of the materials, I think the curiosity makes me to be a designer.

D:Who is a designer you respect the most of all? And in which way has she/heinfluenced you?
R:One of the ones I respect most is a Brazilian architect called, Oscar Niemeyer, the last of the modernists. He influenced me in the way of thinking, and how to make projects respecting the environment and the people. And his strength, I met him a year ago in his studio, and I can tell you he still working with almost 100 years of age, was wonderful to meet in person one of the most important architects of the modernism and see that he still a good person and very lucid with almost a century.

D:What inspires or leads you to new creation?
R:The environment I'm in, the needs of other people, or just a dream.

D:Are there any materials or innovations that you are interested to takein ?
R:By now I'm working with in a way "normal" materials, everyday materials, like woods, metals, etc... but I'm starting a project with carbon fiber to make light furniture, and I hope to show next year. Materials I would like to use is all of them, I'm always interested in new materials to new products, or even a different material for a already done product.

D:Have you ever been to Japan? If you have, where was that and how waslike?
R:I've been once in Japan, unfortunately I was not visiting, but was a business trip, I was working at Hitachi at the time, and I spent a week in the design division. So I didn't had the time to visit to much around, anyway I liked where I was, and also the different way of thinking and working.

D:What do you think about Japanese tradition or cultural background indesign?
R:It's a very interesting culture but I is too much working mind, to muchstress for the work, it's good in a way, you can see it because the too much work Japan do became always the most advanced technology around. And the background in design is great, and now is growing even more, the Japanese minimalism is everywhere.

D:How is the city of Milan like? in good and bad way.
R:Overall is a good city, good culture in the past but also in the present, a lot to see, to learn, great fairs, and a lot of art. You can learn a lot in a city like this. The worst thing here is the pollution and the rent prices.

D:What do you think, in design scene, the biggest difference between Europeand South America where you were born is ?
R:Is the technology, in South America is more hand made, Europe is more mechanic, more technological advanced. unfortunately In South America the design is growing, but still a little child, still have a lot to learn and invest.

D:Do you think that industry and product design has any connection withfashion design in Italy?
R:Sure. in Italy the fashion is one of the most important things, they invest a lot in the industrial design, the have a lot of fame and money, so the fashion can invest a lot in new products, for example now I'm working a lot in jewellery design and watches for some of the biggest in the fashion industry, they have the money to do new products every time.

D:Any advice or tip to young Japanese who are studying design and aim tobe a designer.
R:Try to visit around the most you can, be curious.
posted by DL at 11:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | interview

Jun 22, 2007

Interview 01 : Asa Ohlsson






インテリア/プロダクトデザイナーのÅsa Ohlssonにいくつかの質問に答えてもらったので紹介します。Åsaは、スウェーデンのデザインチーム、DesignDessert のデザイナーでもあり、2005年には自身のスタジオÅsa Ohlsson Design設立しています。


DL(以下D). デザイナーになったきっかけは何かありますか?
Asa(以下A). 私は自分がクリエイティブである必要性をすごく感じているし、常に実践的な人間だと思う。幼い頃から新しいことを考えたり何かを作ることに興味があって、編み物に手芸、木工や写真、絵画など、たくさんのことに挑戦したわ。デザイナーと同じくらい夢中になれる職業は思いつかないわね。

D. 最も敬愛するデザイナーは誰ですか?また、どの様な影響を受けましたか?
A. 特定のひとりは挙げられないわ。

D.あたらしい物をつくるときにインスピレーションを受けるものはありますか?
A. たいていは日々の生活からそれは生まれる。それは必要性であったり、何か楽しくて愉快なものであったり。私はよく旅行に行くの。世界中でたくさんのインスピレーションを受けるわ。

D.今後チャレンジしたい材質や技法はありますか?
A. ガラスを使った作品。

D. 来日したことはありますか?もしあれば、その時の印象を教えてくさい。
A. 1997年に数ヶ月間、北海道の旭川にある東海大学に留学したことがあるわ。2000年には玩具のコンペで入賞して東京に行ったことがあるし、2003年には東京のスウェーデン大使館などで行われたSweden Styleに参加したわ。

D.デザインという観点から、日本の伝統や文化的背景についてどう思いますか?
A. すごく興味深いと思う。日本やヨーロッパの最近のデザインには日本の伝統や文化が非常に影響を与えていると思うし、またそれがよく現れていると思う。日本との交流はもう何十年もあるけれど、とくに最近はその魅力がかつてないほど高く評価されていると思う。

D. ストックホルムの街の良いところと悪いところを教えてください。
A. ストックホルムはヨーロッパの中でも最も魅力的な街のひとつだと思うわ。(自慢に聞こえないといいのだけど...)1年の中でも今の季節は本当に美しいの。たくさん公園があって、暑すぎず気持ちいい気候で清潔だし、水に囲まれた島々にはカフェやレストラン、自然がいっぱいある。素敵な文化とデザインが融合した街で、トレンドに溢れているけれど、とてもリラックスできる街。ただ、この街に住むには長くて寒い冬に耐えなくてはならないけれどね。

D. あなたの部屋で最も気に入っているものは何ですか?(インテリアでなくても構いません)
A. 最近新しいアパートに引っ越したばかりなので、今はまだ少し片付いていない状態なの。持っているものでは、Hanna Ljungström (www.hannaljungstrom.com)がデザインしたピンクのガラスのウサギの置物がとっても気に入ってるわ。The Naughty Spotという私がデザインした2mX2mのコーナーカーペットも愛用してる。そこでうたた寝をしたり書類を片付けたり、テレビを見たりと長い時間を過ごすことに気づいたの。これってとても日本風でしょ!?

D.部屋や空間をデコレーションする上で何かアドバイスはありますか?また、あなたがいつも気をつけていることがあれば教えてください。
A. 私はいつも壁、天井、床、隣の部屋、窓の外のスペース、全ての空間をクリエイティブに使うよう心がけているわ。広々としたスペースは必要だけど、くつろげる場所も大事だと思う。最近キッチンキャビネットを使ってソファを作ったの。長さは3.2m、高さは45cmで、下の部分が収納になっているし予備のベッドとしても使えるのよ。このソファは部屋の壁と壁の間にぴったりとおさまってるの。このソファの両端は安全なスポットなのよ。そこからは部屋全体が見渡せるし、そこは窓からは死角なので人目を気にすることもないわ。(ソファ部の回答がいささか簡素であったため、後日、再度説明を追加してもらっています。)

D. デザインを学ぶ日本の若者やデザイナーを目指す人に何かアドバイスをお願いします。
A. クリエイティブでいること。いっぱい旅をして様々な文化やものの考え方を経験すること。

Thank you so much Asa! I totally appreciate your contribution and cooperationwith this.


DL(D).What brought you to be a designer?
Asa(A). I have a huge need of being creative and I have always been a practical person. Since I was little I have been interested in all kinds of innovations and handcraft and did a lot of knitting, weaving, wood craft, photography, painting etc. I can’t think of any other work that interests me in the same way.

D. Who is a designer you respect the most of all? And in which way has she/he influenced you?
A. I don´t think I have one in particular.

D. What inspires or leads you to new creation?
A. I think it usually comes from everyday life and a need, or something I enjoy or finds amusing. I travel a lot and finds lots of inspiration from around the world.

D. Are there any materials or innovations that you are interested to take in ?
A. I would like to work with glass.

D. Have you ever been to Japan? If you have, where was that and how was like?
A. In 1997, I studied a few month at Hokkaido Tokai University in Asahikawa. I also won a toy competition in 2000 and visited Tokyo for a week. In 2003, I participated in Swedish style, an exhibition at the Swedish embassy and a few other places in Tokyo.

D. What do you think about Japanese tradition or cultural background in design?
A. Very interesting, I think the Japanese traditions and culture is obvious and has strongly influenced design of today, in Japan as well as Europe. The exchange has been going on for decades, and fascination is as strong today as ever.

D. How is the city of Stockholm like? in good and bad way.
A. I think it is one of Europe´s most attractive cities (I hope I am not bragging?). It is really beautiful this time of the year. Lots of parks, nice climate - not to hot, clean, islands and lots of water, archipelago, cafes and restaurants, nice surrounding nature. It is a nice culture and design city as well trendy but in a relaxed way. Living here though, you need to stand a long and cold winter.

D. What is the most favorite thing in your own room?(doesn't matter if it's relative to interior or not)
A. I just moved into a new flat and everything is a bit unorganised at the moment. I have a pink glass rabbit designed by Hanna Ljungstrom, thatI enjoy a
lot (www.hannaljungstrom.com). I also enjoy my own 2x2 m corner rug (The Naughty Spot). I noticed that I spend a lot of my time on the rug taking a nap or doing paper work or watching TV. Very Japanese in a way isn't it!

D. Any advice to decorate someone's room or space. Or something you always care about in your room.
A. I try to use all my space in a creative way and that involves walls, celling and floor, maybe also the next room or space outside the window.I think I need a lot of open space but also a safe spot is important. I just designed a long sofa combined extra bed and storage, 3, 2 m built between two walls and protected from insight.

D. Any advice or tip to young Japanese who are studying design and aim to be a designer.
A. Be creative, travel and experience other cultures and ways of thinking.


posted by DL at 12:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | interview

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。