

Blossa Argangsglogg by BVD

Ultrasilencer Special Edition by BVD

The Triptych-CD Cover by Airside
少し前になりますが、グラフィックデザインのイベント European Design Week が5/15〜5/19の4日間、スウェーデンのストックホルムで開かれました。
European Design Weekは、2007年にスタートしたデザインイベントで、主にコミュニケーションデザインに焦点をあてています。会場は毎年変わり、2007年はギリシャのアテネ、2008年はスウェーデンのストックホルムで開催されました。来年、2009年はスイスのチューリッヒで開催される予定です。
European Design Weekの期間中はストックホルム市街でいくつかの関連イベントが開催されたのですが、中でも注目となったなのがED Conferenceというトークショーで、5/16からの3日間、ヨーロッパ各国から集まった15のゲストスピーカーが日替わりでグラフィックデザインに関する講義を行いました。スピーカーは、自らの作品をケーススタディーとして、そのプロセスや作品にまつわるストーリーを紹介しました。
イベントのもうひとつのハイライトが、ヨーロッパの優れたコミュニケーションデザインを選定する ED AWARDS(European Design Awards)の受賞式です。2008年は32ヶ国から900の応募作品が寄せられ、その中から24の作品がED AWARDSを受賞しました。アワードは28のカテゴリーに細分化され、審査員はヨーロッパの11の主要なコミュニケーションデザイン専門誌の編集者が務めました。
Blossa Argangsglogg は Packaging Alcoholic Drinks カテゴリー、Ultrasilencer Special Edition は Packaging Miscellanious カテゴリーの受賞作で、どちらもストックホルムのデザインスタジオ BVD よるデザインです。BVDはスウェーデンの多数の企業をクライアントに持ち、アルコール飲料ではV&SのBlossaのほかにもAbusolutのボトルもデザインしています。また、商品のパッケージングだけではなく、展示会場や店舗のビジュアルコミュニケーションも数多く手がけています。
コンピレーションCD The Triptychのアートワークはイギリスのデザインスタジオ Airside によるもので、CD/DVD Cover カテゴリーの受賞作品です。Airsideは、メディア関連のコミュニケーションデザインを多く手がけるデザインスタジオで、現在、日本で放映されている佐川急便のコマーシャルもAirsideによるものです。
これらは受賞作の一部で、2008年のED AWARDSでは28のカテゴリーで24の作品がアワードを受賞し、また、それとは別に、Jury Prize(審査員賞)としてオーストリアのAngie Rattayが、Hall of Fame(栄誉賞)としてスペインのJavier Mariscalが授賞式で表彰されました。